ワシントン=奥寺淳
2015年9月3日10時23分
米国防総省は2日、中国海軍の艦船5隻がベーリング海のアラスカ沖の公海上に展開していることを明らかにした。中国海軍の艦船がこの海域で確認されたのは初めて。同省は中国側の意図は不明としつつ、「脅威となるような行動はとっていない」としている。
中国艦船が確認されたのは、太平洋北部で、米国とロシアの間にあるベーリング海のアリューシャン列島近くの公海上。米ウォールストリート・ジャーナル紙(電子版)は米当局者の話として、戦闘艦3隻、補給船、水陸両用艦艇が数日前から展開し、2日時点もこの海域にとどまっていると伝えた。
米国防総省の報道官は「国際法に基づいて、すべての国の軍艦が公海上を航行する自由を尊重する」と語った。中国艦船がアラスカ沖に展開している時期、オバマ米大統領は2日までの3日間、北極海の関連会議などに出席するため、アラスカを訪れていた。中国は3日に国威発揚の目的も込めて北京で軍事パレードを予定しており、中国軍の艦船が自国から離れた海域にも展開できることを示す狙いがある可能性もある。(ワシントン=奥寺淳)
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朝日新聞国際報道部
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