事務総長の抗日式典出席、国連内に疑問視も
読売新聞 9月2日(水)22時42分配信
【ニューヨーク=水野哲也】3日に北京で行われる中国の「抗日戦争勝利70年」記念式典に国連の潘基文(パンギムン)事務総長が出席することを巡り、波紋が広がっている。
日本政府は国連代表部を通じて「懸念」を伝えたほか、8月31日には訪米中の大島理森衆院議長も潘氏に直接、同様の懸念を伝えた。国連内では潘氏の出席を疑問視する声も出ている。
「それぞれの国にそれぞれの行事の形式がある」。ステファン・ドゥジャリク国連事務総長報道官は同日、潘氏の軍事パレードへの出席予定を聞かれ、こう言葉を濁した。潘氏は一連の行事の一部として軍事パレードにも出席するとみられる。
日本側が問題視しているのは、国連事務総長としての「中立性」だ。中国の今回の式典は、第2次大戦終結70年を記念するだけでなく、「抗日」と銘打っている。潘氏は「ポーランドやロシアでの終戦70年行事にも出席してきた」と中立性を強調。大島議長には「日本国民の懸念に留意する」としつつ、「重要な行事だ」との認識を示した。
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