安倍首相:谷垣幹事長と会談 総裁選の国会影響の回避指示
毎日新聞 2015年09月02日 20時58分
安倍晋三首相は2日、自民党の谷垣禎一幹事長と首相官邸で会談し、党総裁選(8日告示、20日投開票)について「国会審議に影響してもいけない」と述べた。安全保障関連法案について、政府・与党は14日の週での成立を目指しており、審議中に告示を迎えることから、総裁選が法案審議に影響しないよう配慮することを指示したものだ。総裁選を巡っては首相が立候補を正式表明し、野田聖子前総務会長が意欲を示している。
谷垣氏は会談で、安保法案について「参院の中で結論を出す(採決する)のが参院の考えだ」と述べ、衆院での再可決が可能となる「60日ルール」の適用に否定的な考えを示した。これに対し、首相も「そうですね」と応じたという。これに先立ち、谷垣氏と公明党の井上義久幹事長らが東京都内で会談し、法案の早期採決を参院側に促す方針を確認した。自民党の佐藤勉国対委員長は記者団に、衆院での再可決について「考えていない」とした一方で「使う使わないの話は今後に委ねられる」とも述べた。【影山哲也】