【特別寄稿】日本の恥、産経新聞の韓国大統領恫喝

 北朝鮮問題を解決するためには中国の協力が絶対に必要であると言うのが、朴大統領のゆるぎない姿勢である。しかし基軸は韓米同盟であることを明確に朴大統領は示してきた。産経新聞は、中国閲兵式参加の公式発表の前に、10月の韓米首脳会談の日程を先ず発表した韓国政府の姿勢を良く見るべきである。また、今回の韓米合同軍事訓練の中心訓練を朴大統領は閲覧した。それは、自身の中国閲兵式参加に関する米国の不安を払拭するためのメッセージであったと見るべきだろう。米国もそれを充分に理解して、朴大統領が訪中すべきではないと米国政府が勧告したという報道などを正式に否定した。日本の報道機関の中では、産経だけが常軌を外れた報道をしている。

 北朝鮮が非武装地帯に不法に仕掛けた地雷で韓国兵が重症を追った事件において、約20日間にわたった南北の軍事緊張状態の中で北朝鮮に圧力をかけ、韓国を徹底的に支援したのは、米国や日本ではなく中国だった。産経はそんな事情や背景も知らずに韓国を批判するのではなく、日本政府が中国以上に北朝鮮問題で韓国を支援できないことを紙面を通して悔やむべきではないのか。産経が主張する内容、即ち韓国は日本を捨てて中国に付いたというような観点、それも明成皇后が日本よりもロシアを選んだというような過去の内容に引っ掛けた言い方での妄言、それは完全に間違っている。韓国が北朝鮮問題を解決するために、中国の協力が絶対的に必要だということを見逃している。もちろん日本の協力も必要だろう。しかし産経に聞きたい。今回の南北の緊張状態で日本や米国が北朝鮮を説得できただろうか。これに対する回答は自明であろう。韓国は北朝鮮問題を解決するために米国だけでなく中国が必要である。日本はそれについて来ればいいだけである。日本は邪魔をしなければいいだけである。産経新聞は北朝鮮情勢に対する韓国の戦略が何であるかと言う本質に対する無知から、いい加減な報道をしてはならない。

保坂祐二(世宗大学教授、政治学)
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