しかし朴大統領訪中に対する米国国内の見方は決して友好的なものばかりとはいえない。米国の政界や識者たち、またメディアなどでは、韓国が徐々に米日との同盟よりも中国に傾き始めているとする、いわゆる「中国傾斜論」に対する警戒が高まりつつあるようだ。特に日本は米国など各国に対してこのような見方を積極的に広め、韓国を追い込もうとしている。実際に米国の同盟国の中で、今回の中国戦勝節に政府関係者を参加させる国は韓国しかない。
韓米両政府の間では、朴大統領の中国戦勝節参加問題を了承するという一定の理解が形成されているようだ。何よりも北朝鮮問題を解決するには、韓国と中国による戦略的協力関係を一層強化しなければならないという点に、米国も理解を示しているからだ。しかし米国では大統領選挙が近づいている影響で、中国に対する反感があらためて高まる恐れも考えられる。また特に共和党の候補者たちは韓国に対し「安全保障にただ乗りしている」などと公の席で批判するようにもなった。このままでは朴大統領の中国戦勝節参加が、米国の大統領選挙に悪用される恐れも排除できないため、米国国内で韓国のイメージ悪化を食い止める対策の必要性があらためて非常に高まっているのだ。
朴大統領は戦勝節に参加した後、来月には米国を訪問するが、その際には韓国が米中両国の間で双方のご機嫌ばかりうかがうような国ではなく、韓半島の平和と未来を切り開く主体的な存在であることを明確に示す必要があるだろう。また同時に米国国内の世論に影響力を行使するための外交政策も一層強化しなければならない。