朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は1日、北朝鮮との間の「8・25合意」をめぐり「やっとの思いで成し遂げた今回の合意をきちんと守っていけば、分断以来70年にわたって続いた緊張の悪循環を断ち切り、韓半島(朝鮮半島)の平和や統一に向けた協力の道を歩んでいけるだろう」と述べた。
朴大統領はこの日、大統領府で国務会議(閣議に相当)を主宰し「先週、国家の安全保障や国民の安全をめぐる状況が危機に瀕したが、南北の高官による長時間のマラソン交渉の末、合意が成立した」として、冒頭のように述べた。その上で朴大統領は「何よりも離散家族の再会事業が滞りなく進められ、高齢の離散家族の恨(ハン=晴らせない無念の思い)を解くことができればと思う。今回の再会事業を手始めに、南北の離散家族が交流できるルートを開いていけるだろう」と述べた。
一方、朴大統領は「労働改革は誰もが逆らうことのできない国民の要求だ」とし「(当事者たちが)自ら改革姿勢をしめさなければ、全てが自滅するしかない」と述べた。また「今こそ労使双方の指導者たちが愛国心とリーダーシップを発揮すべきときだ。企業経営者たちは将来の世代に対する投資だと考え、果敢に若者の雇用に踏み切るべきだ」と主張した。
朴大統領は2日、中国を訪問し、習近平国家主席との首脳会談を行う。