韓国産業通商資源部(省に相当)は1日、韓国の8月の輸出が前年同月比14.7%減の393億3000万ドルにとどまったと発表した。2009年以来最大の減少幅で、韓国経済を支える輸出は低迷の泥沼に陥った格好だ。
輸出は年初から8カ月連続の減少となった。中国をはじめとする世界的な景気低迷と原油安が重なった結果だ。専門家は「輸出減少傾向が年末まで続く」と予想しており、輸出不振による景気低迷を懸念する声が上がっている。
内訳を見ると、原油安で製品価格が低下した石油製品、石油化学加工製品の輸出がそれぞれ40%、26%減少。船舶、自動車、一般機械、家電、鉄鋼製品など政府が集中管理する13の主要輸出品目のうち11品目で輸出が減少した。仕向け先別では日本(24%減)、EU(21%減)など大半の地域向けの輸出が減少。対中輸出も9%減少した。
一方、輸入も18%減少し、8月の貿易収支は43億5000万ドルの黒字だった。黒字は43カ月連続となる。