テニス:昨年準優勝の錦織が初戦敗退=全米OP

 昨年、アジア人選手として初めて全米オープンテニス男子シングルス準優勝を成し遂げた日本テニス界のスター、錦織圭(25)=世界ランキング4位=が、その1年後に初戦敗退という屈辱を味わった。相手は先日の試合で同71位チョン・ヒョン(19)=韓国=に完敗した同41位のブノワ・ペア=フランス=だった。

 錦織は31日(以下、現地時間)、米ニューヨークで行われた全米オープンテニス男子シングルス開幕戦で、ペアとフルセットの末にセットスコア2-3で敗れた。全米オープンテニス男子シングルス決勝進出選手が翌年に初戦で敗れたのは、1999年のパトリック・ラフター=オーストラリア=以来だ。

 錦織はいつもの鋭い攻撃力を発揮できなかった。先月のウィンブルドン選手権でふくらはぎを痛めて棄権した錦織だが、最近は腰痛まで重なり、動きが目に見えて鈍かった。独特のワンテンポ速いストロークも威力がなかった。錦織はペアにサービスエースを合計21本も許した。

 錦織は、前年大会で獲得したランキングポイントの分だけ得点できなければ、その差のポイントが差し引かれるプロテニス選手協会(ATP)ツアー規定に基づき、世界ランキングのダウンが避けられなくなった。試合後、複雑な表情で記者会見の会場に入ってきた錦織は「特にけがのために負けたわけではない。序盤に自分のプレーがきちんとできなかったのが悔しい」とコメントした。

ニューヨーク=崔仁準(チェ・インジュン)記者
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