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 三菱重工業は2日、長崎造船所(長崎市)で建造し、8月に納期を再延期したドイツのクルーズ会社「アイーダ・クルーズ」向けの大型客船について、新たな納期を12月にすると発表した。当初計画では3月を予定しており、9カ月遅れになる。「現在最終の仕上げ中で、これ以上の遅れはない」(広報)という。

 アイーダ・クルーズ側と合意した。2隻つくっており、1隻目を12月に引き渡す。2隻目は来年3月を予定するが、1隻目が12月にずれこむことで2隻目も遅れる可能性がある。大型客船は度重なる設計変更で建設が大幅に遅れており、三菱重工は工事のやり直しなどに伴う損失として昨年度までに計約1336億円を計上している。