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地球上の樹木 人類の文明出現から半減か
9月3日 8時09分

地球上に存在する樹木の数はおよそ3兆本に上るものの、人類の文明が出現した時代に比べると半減したとみられることが分かり、調査した研究チームは、地球規模での対策の必要性を訴えています。
調査はアメリカやドイツなど世界15か国の研究者によるチームが行ったもので、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」に発表しました。
研究チームは、地球上に存在する樹木の数を正確に把握するため、衛星写真と、世界各地の43万地点で実際に樹木の密度を測定したデータなどを組み合わせて分析しました。その結果、幹の直径が10センチメートル以上ある樹木の数は、南極大陸を除く全世界でおよそ3兆本に上るとみられることが分かりました。これは、衛星写真の分析だけに頼っていたこれまでの数字の7倍以上に上るということで、全体の43%が赤道にまたがる熱帯に、24%がアメリカ北部やロシアなどの森林に生えているということです。
また、地球上の樹木は、森林の伐採など人間の活動によって、毎年およそ150億本ずつ減っていて、人類の文明が出現した1万2000年前と比べると、46%が消滅して、半減したとみられるということです。
調査を行った研究者は、「地球上の樹木は今、歴史上最も少なくなっている。減り方も驚くべき速さだ」と指摘したうえで、地球規模での対策の必要性を訴えています。

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