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地球観測衛星「だいち2号」後継機開発へ9月3日 4時02分
災害の状況の把握などに大きな成果を挙げている、地球観測衛星「だいち2号」について、文部科学省は、一度に観測できる範囲を2倍以上に広げて、広範囲に被害が及ぶ災害でも一度に被災状況を観測できる後継機の開発を、来年度から始める方針です。
地球観測衛星「だいち2号」は、ことし5月にネパールで起きた大地震で大規模な地殻変動を捉えたほか、神奈川県の箱根山や鹿児島県の桜島でも火山活動に伴う地面の隆起を観測するなど、大きな成果を挙げています。
しかし、高い解像度で一度に観測できる範囲は幅50キロに限られるため、津波や洪水など被害が広範囲に及ぶ災害の場合、全体の状況を把握するには数回に分けて観測する必要があります。
このため文部科学省は、一度に観測できる範囲を幅100キロから200キロと大幅に広げた、「だいち2号」の後継機の開発を、来年度から始める方針です。
現在の「だいち2号」では、通常、ある地点を観測する際は、その上空を通過するまで待つ必要があるため、日本全国をくまなく観測するのに3か月かかっていますが、後継機では半分以下に縮めたいとしています。
文部科学省は「だいち2号」の後継機を、5年後の平成32年度に、現在開発が進められているH3ロケット1号機で打ち上げる計画です。
しかし、高い解像度で一度に観測できる範囲は幅50キロに限られるため、津波や洪水など被害が広範囲に及ぶ災害の場合、全体の状況を把握するには数回に分けて観測する必要があります。
このため文部科学省は、一度に観測できる範囲を幅100キロから200キロと大幅に広げた、「だいち2号」の後継機の開発を、来年度から始める方針です。
現在の「だいち2号」では、通常、ある地点を観測する際は、その上空を通過するまで待つ必要があるため、日本全国をくまなく観測するのに3か月かかっていますが、後継機では半分以下に縮めたいとしています。
文部科学省は「だいち2号」の後継機を、5年後の平成32年度に、現在開発が進められているH3ロケット1号機で打ち上げる計画です。