熊ケ谷親方【拡大】
警視庁捜査1課は2日、知人の男性に暴行したとして傷害の疑いで、大相撲宮城野部屋(東京都墨田区)に所属する熊ケ谷親方(元十両金親)の山村和行容疑者(45)=墨田区文花=を逮捕した。同部屋には横綱白鵬が所属している。
捜査1課によると、山村容疑者は「間違いなく私がしてしまったことです」と容疑を認めている。
逮捕容疑は7月23~27日、名古屋市内のマンション一室などで男性(31)=墨田区=の腰などを金属バットで数十回殴るなど暴行し、約2週間のけがをさせた疑い。
名古屋市では7月12日から26日まで名古屋場所が開催されていた。男性は部屋に所属しておらず、山村容疑者が個人的に送迎やスケジュール管理を担当させていた。
捜査1課は、日常的に暴力を振るっていた可能性があるとみて詳しく調べている。8月上旬に男性が警視庁に相談して発覚した。
山村容疑者は1985年に初土俵を踏み、最高位は東十両2枚目。2004年に現役引退後は宮城野部屋を継承、07年に白鵬が横綱に昇進した当時は師匠の立場だった。 だが、知人女性に八百長の存在を告白したなどと週刊誌に報じられ、日本相撲協会は10年、師匠交代を勧告。現宮城野親方(元幕内竹葉山)と年寄名跡を交換し、部屋付きの熊ケ谷親方となった。この問題で相撲協会に提出した始末書で、再度の不祥事の場合は解雇処分も受ける覚悟を示していた。(共同)