09月01日 23時24分
ロシアの警備当局に拿捕され、およそ40日ぶりに解放された広尾漁協所属の流し網漁船が1日夜、家族の待つ広尾町の十勝港に到着しました。
8月31日夜、およそ40日ぶりに解放された広尾漁協所属の流し網漁船「第十邦晃丸」は、1日午前4時すぎ、漁の拠点の花咲港に戻り、11人の乗組員は、健康状態に問題がないことが確認されると、再び船に乗って十勝港に向けて出発しました。
そして、1日夜7時半すぎ、漁協の関係者や家族らが出迎える中、「第十邦晃丸」は、十勝港に到着しました。
船が港に入ってくると、家族の中には、ハンカチで目を押さえる人の姿が見られました。
そして、乗組員は、船から下りると、家族と抱き合うなどして久しぶりの再会を喜んでいました。
一方、道は、「第十邦晃丸」がロシアの排他的経済水域でのサケ・マス流し網漁で決められた漁獲枠を超えて漁を行ったとして拿捕されたことから、2日以降、乗組員から話を聞いて操業の状況を把握し、行政処分が必要か判断することにしています。
十勝港に到着した「第十邦晃丸」の乗組員らは1日夜、記者会見を開きました。
この中で、伊東正人船長は「事件を起こしたことを深く深く反省しています」とあらためて陳謝しました。
その上で伊東船長は、「この1か月半という長い期間、乗組員の気持ちを考えると寝るに寝られない日がありました。船と乗組員全員が解放されてうれしく思っています」と述べました。
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