09月02日 20時06分
弁当を配達する方式で中学校の給食を実施している大阪市で小学校で調理したばかりの温かい給食を近くの中学校に配送するというモデル事業が始まりました。
大阪市では、全ての中学校で給食を実施していますが、弁当を配達する「デリバリー方式」を採用していて生徒からは「おかずが冷たい」などの不満が出ています。
このため、市の教育委員会は温かい給食を提供する方法を検討していて、阿倍野区内で小学校で調理した給食を近くの中学校に配送するモデル事業が始まりました。
長池小学校の調理施設で作られたおよそ180人分の給食が正午前、およそ800メートル離れた昭和中学校にトラックで運び込まれました。
メニューは「鶏肉と野菜のうま煮」や「あげギョーザ」など6品で生徒たちは温かい給食を美味しそうに食べていました。
1年生の女子生徒は「これまではどんな味付けがしてあっても冷たくておいしく感じられなかった。
温かいきょうの給食はとても美味しいです」と話していました。
大阪市教育委員会はこのモデル事業についてコストなどを検証した上で今後、6年間で全ての中学校で校内の施設や、近くの学校で調理した給食を提供できる環境を整えるとしています。
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