原油相場、バンジージャンプのロープのように再び下落-変動続く
2015/09/02 09:13 JST
(ブルームバーグ):原油相場は1日、バンジージャンプのロープのように再び下落し、ここ7カ月で最大の変動を示した。
8月31日までの3営業日で27%上昇した相場は今月1日、約8%下落。その主因は、石油輸出国機構(OPEC)加盟国など原油輸出国が減産に向けて調整することが可能かという懸念だった。
フロスト・アンド・サリバンの石油・天然ガス担当責任者、カール・ラリー氏はヒューストンから電話インタビューに応じ「このような局面はこれまでなかった。現時点では皆、OPEC同様に適正価格を見いだそうとしている」と指摘した。
シカゴ商品取引所(CBOT)の原油ボラティリティ(変動性)指数は3月17日以来の高水準に上昇。同指数は8月に月間ベースで40%上げ、今年に入って最大の上昇率を示した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物相場10月限は今月1日、前日比3.79ドル安の1バレル=45.41ドル。8月24日には37.75ドルと、2009年2月24日以来の安値を付けた。
産油国が生産を抑制するとの観測が膨らんだものの、中国の需要鈍化への懸念が高まった。
ヘッジファンドのアゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は電話インタビューで「中国だけではなくアジア全体が壊滅的な状態のようだ。アジアは需要の中心だ。相場は最近の安値へと向かうだろう」と指摘した。
原題:Oil Traders See Bungee Cord Snap Back in Wild Market Swings(抜粋)
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更新日時: 2015/09/02 09:13 JST