1、チームJAPAN
皆さんサッカーはお好きですか?あまり興味がない人でもワールドカップで戦う日本って応援したくなりすよね。野球も陸上もなんでもそうなのですが、やっぱり日本VS世界は熱くなります。坂の上の雲は最終的には日露戦争を描いた作品になりますが、この戦争は日本の総力戦なんですね。あの百戦錬磨で有名なナポレオンを破った当時では最強の国家ロシアに、黒船で慌てふためいた日本が挑むわけです。チャレンジャーなんていうレベルではありません。もう、国家存亡の危機レベルな訳です。だからこそ、日本の総力戦に胸熱なわけです。
2、スーパースターの意思
幕末の日本はスーパースターが勢ぞろいです。坂本龍馬、高杉晋作、西郷隆盛、土方歳三、数えればキリがありません。その彼らの意思が明治で花開きます。勝海舟、坂本龍馬の意思は海軍となり、高杉晋作や西郷隆盛の意思は陸軍になります。海軍の連合艦隊司令官である東郷平八郎はなんと新撰組の土方歳三と戦っているのです。幕末好きであるならば、幕末のスーパースターが開いた明治という時代の魅力を感じずにはいられないでしょう。
3、秋山好古の戦術
主人公の一人、秋山好古が素晴らしいです。私が最も尊敬する人物でもあります。最近ブームの進撃の巨人に登場するピクシス司令のモデルらしいです。この秋山好古が日本最大の危機を救います。黒溝台の戦いです。ロシア軍10万VS日本の秋山好古部隊8000人の戦い。この戦いで秋山好古の部隊はロシア軍の猛攻を防ぐんですよ。ヤバイです。感動します。ではどうやって防いだのかといえば、やはりチームJAPANなんですね。そのチームJAPANというのが日本の歴史そのものなわけです。日本の歴史がヨーロッパの歴史に立ち向かうわけですよ。ロシアはナポレオンを破った最強の騎馬隊を持っていました。コサック騎兵団です。対して秋山好古も騎兵隊な訳ですが日本の騎兵のレベルは高くありません。ではどうやって最強の騎馬隊にどう立ち向かうのか?歴史が好きな方であれば最強の騎馬隊で思いつくものがあります。武田の騎馬隊です。しかし武田の騎馬隊を破った戦いも知っています。長篠の合戦ですね。信長が三段構えの火縄銃で騎馬隊を蹴散らしたと習いましたが、その歴史がVSロシア戦で見事に再現されます。ロシアの騎馬隊に対し秋山好古は機関銃つまりマシンガンで対抗するわけです。これは当時の世界における戦術ではありませんでした。秋山好古しいては織田信長が世界に通用した戦いでもあるのです。これは歴史好きにはたまらない場面です。
坂の上の雲にはもっとお伝えしたいことが沢山あるのですが、長くなりそうなので何回かに分けて紹介していきたいと思います。
読書の秋は是非とも坂の上の雲を読んでみてはいかがでしょうか。