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利用者が気付かないサイバー攻撃が急増
9月2日 11時26分

利用者が気付かないサイバー攻撃が急増
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ソフトウェアの欠陥を突き、利用者が一般のウェブサイトを閲覧中、気付かないうちにウイルスに感染させる手口のサイバー攻撃が世界で急増し、このうち半分近くは日本が標的になっているとする調査結果がまとまり、情報セキュリティー会社は、ソフトウェアの更新を念入りに行うよう注意を呼びかけています。
情報セキュリティー会社トレンドマイクロによりますと、このサイバー攻撃は、何者かが一般のウェブサイトを改ざんし、ここを訪れた利用者のパソコンにソフトウエアの欠陥があると一瞬で欠陥を突いてウイルスに感染させます。攻撃の様子を記録した動画では、ウェブサイトの画面の隅に攻撃に使われる小さな枠が仕込まれ、ページを開いたときにはすでに攻撃が行われていて、利用者は気付くことができません。
セキュリティー会社によりますと、ことし6月までの3か月に世界で検出された攻撃は390万回を超えて1年前の6倍近くに達し、半分近くは日本が標的となっていて、ネットバンキングのIDやパスワードを盗まれるおそれがあるということです。
こうした攻撃は、ソフトウエアのメーカーが警戒を呼びかけるために公表する欠陥を突いて行われるということで、トレンドマイクロの鰆目順介さんは、「攻撃に気付きにくくする巧妙な手口が主流となりつつある。被害を防ぐにはソフトウエアの更新をこまめに行うしかない」と話しています。

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