Updated: Tokyo  2015/09/02 00:53  |  New York  2015/09/01 11:53  |  London  2015/09/01 16:53
 

相場大荒れの理由は見る人の立場次第、複雑過ぎて一言でくくれず

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    (ブルームバーグ):世界にあるさまざまな宗教というものは実は、複雑な1人の「神」を極端に違う角度から見て描こうとしたものにすぎない-。そこそこ賢く謙虚な人間たちはかつてそう考えた。

従って、歴史に残りそうな大事件が起こった時、全く異なった角度からのさまざまな説明が試みられるのは当然だ。先週の米国株市場の動きについてもそうだ。

上場投資信託(ETF)の視点から見ていれば、コンピューターの障害がイナゴの群れのようにETFを襲ったと考える。高頻度トレーディング(HFT)やモメンタム戦略のようなバリュエーション(株価評価)を気にしない取引を問題視している人はブラックボックスが原因だと考える。

世界を「メード・イン・チャイナ」という眼鏡を通して見ている人は中国が震源だと考える。オプショントレーダーなら、ボラティリティ指数(VIX)の機能停止に注目する。そして、0.25ポイント利上げが地球に向かって飛んでくる隕石だと考えている人の望遠鏡には、0.25ポイント利上げという隕石が飛んでくるところが映ったことだろう。

原題:The Stock Market Is Just Way Too Complex to Explain Last Week(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Michael P. Regan mregan12@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Jeff Sutherland jsutherlan13@bloomberg.net

更新日時: 2015/09/01 16:11 JST

 
 
 
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