コンプレックス・エイジ 5巻

コンプレックス・エイジ 5巻」(感想
(著)佐久間 結衣

26歳の派遣社員・片浦渚にとって、“コスプレ”は人生のすべて。
10年間、一緒にコスプレをしてきた友人・公子からの、突然の引退宣言。
戸惑う渚は、仕事でもミスを連発するのだが・・・

(実際のところ)『ゴーストアンドレディ』の連載を追っていたので最終話迄
もう、読んでいるのですが。

最初の頃のひりつくような焦燥感。
自分の肉体や年齢と趣味が合わなくなってくる恐怖心や
家族からの発言。
若い世代を眩しく思う感覚。
グループ内での諍い、等々盛りだくさんだったのですが。

ここにきて親友がコスプレをやめることになるのですが
10年やってきたことに見切りをつけるって・・・
それはそれなりに葛藤を含め、厳しいものがあります。

最後まで読むとしっかり、各々の道を選択していくさま。
互いを思うさまを含め、しっかりとした読後感があります。

・・・いや~。
それにしても、会社内で趣味をバレないようにしているOLさんの物語として
『トクサツガガガ』とは空気がこんなにも違うのには驚きます(笑)
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スピリット・サークル 5巻

スピリット・サークル 5巻」(感想
(著)水上 悟志

いよいよ、この転生譚も、最初の過去生・フルトゥナとコーコの物語へ。
それは必然的に、ルン・イーストとの過去を巡る旅でもあり
今まで、何度か描かれている光景の真実が明らかになります。

主人公・桶屋風太と石神鉱子の七代にわたる因縁をどう決着をつけるのか?

彼らの周囲の人々。(転生先によって各々立場の違う友人たち)
パズルのようにカチッとハマる所もあれば
まだ、ピースの足りない所もあり、早くそこが埋まってから、もう一度読み返したい。
早くもそんな気分にさせられます。

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雑記

いや~。
先週の(笑える)名セリフはぶっちぎりで、「私、ベルトだよ!?」だと思っていたのですが
さあ、検索をはじめよう!!」あのポーズ込みで(笑)

『うしおととら』と『民王』と『ドライブ』
楽しみな番組がこれだけあるのも、ありがたい限りです。

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うしおととら

『風狂い』 

ラストは・・・なんか昔のアニメの終わり方と。
坂口さんのセリフが無いのが惜しい。

それ以外はもう、ボロ泣き。
それこそ何回読んだか分からないけども
うしおが“ガキの無力感”を持っているからこそ
少年漫画の主人公たりえる訳で

だからこそ、あの言葉が十郎の心に届き、救った。

ただ、この著者の規範(コード)からすると
あれだけのことをやっている十郎には、あの結末しかないんだろうけども・・・

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触法少女

触法少女」(感想
(著)ヒキタクニオ

小学校四年生のとき、深津九子は母親の瑠美子に捨てられた。
九子は施設に保護され、母は幼児虐待容疑で逮捕された。
心に闇を抱えながら善寺川学園に通う深津九子は、担任教師・三塚が寄せる後ろ暗い気持ちを利用して彼を支配し
クラスの男子・西野を下僕化、同級生の井村里実からは崇められていた。
ある日、瑠美子の消息を知るチャンスが巡ってきた。
運命は激しく動き出す。予想外の展開、そして驚愕のラストが!

もっと、主人公の九子が特別な少女なのかと思って読み始めたら
特別にならざるを得ない少女だったことに複雑な感情を抱きました。
ラストも驚きました。
ただ、何とも言えない読後感が体に残っています。

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病院坂の首縊りの家

病院坂の首縊りの家」(感想
(監督)市川 崑
(原作)横溝 正史
(主演)石坂 浩二

プログ・DE・ロードショー 夏の納涼企画・第4回きもだめし大会は
今回、この作品です。

ようやく、借りれたというのがまず、第一印象でした。
(何故か、この作品だけ貸し出し中のことが多く、縁がないのかな?と思っていました)

「病院坂の首縊りの家」と呼ばれる古い館に
人間の生首が風鈴のように吊るされるという猟奇事件が起こり
やがてそこから次々と惨劇が繰り広げられていく・・・

子供の頃に観たことがなかったため新鮮でした。

観終わった感想としては
・・・・うーん。 色々とつっ込みどころもあります。
ただ、やっぱり悲しい話だった気がします。

もう、きもだめしの主旨とは違っている気はしますが・・・

事件の原因が今のご時世に理解してもらえるかどうか。
わかりませんが、わかってほしいという気にもなります。

等々力警部が珍しく(失礼)恰好良いところを最後に見せてくれます。

小林昭二演じた三之介

そして・・・ラスト。

本当にこのシリーズの末尾を飾るだけあって
三木のり平・大滝秀治・草笛光子・白石加代子さんらも登場していて
ただ、坂口良子さんだけが居ないのが妙にさびしく感じました。

横溝先生の演技が良くも悪くも味があって
台詞の内容含めて、妙に納得してしまいました。

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トクサツガガガ 1~3巻

トクサツガガガ 1~3巻」(感想
(著)丹羽 庭

仲村さんは26才のOLさん。
職場では女子力が高いと見られているけど、
実は女死力滾る「特オタ(特撮オタク)」!

オタバレが怖くて、一人ぼっちでコソコソしながら生きてるよ。
人目につかないフィールドの(ガチャ)カプセルトイを求めて街をさすらったり、
一人カラオケで“特ソン(特撮ソング)”歌いまくったり…
ヒーローの言葉を胸に、今日も進むよ「特オタ」道!!

おもしろかった~。
世代的には“ガガガ”ときくと“ガガガSP”も頭をよぎりますが
特撮好きの大きいお友だちには
本当に我が身を振り返りながら、笑える物語です。

語れる友だちが出来る嬉しさ。
最近(でもないか)流れの特撮ヒーローものからイケメン俳優のライン。

「イケメン星人」の女子から“黒歴史”認定されてムッときたり
むしろ、大量生産イケメンラインに載せんじゃねーよと(心の中でつっ込んだり)

その「イケメン星」の住人を「特撮星」に興味を持たせようと画策したり

(ここでの、友人・吉田さんの人にDVDを貸す戦略・コツを考えている
実の兄が友人をメタル好きにしようとチョイスを考えているところなんか、もの凄く好き)

3巻の
社会人になると特にそれなの!
一週間のほとんどが仕事だから、「週末には特撮が待ってる!」と思えばこそ仕事かできるの!


はた目にはロクデナシに見えるだろうけど、
これを失ってまともになるかというと、「無趣味のロクデナシ」になるだけだから!


名言だなぁ。

同じく、3巻に出てくる“懐古怪人”(昔は良かったと口にするおじさん)に対して
単に、対抗するのではなく、理解し、その上で・・・とか。
色んな意味で教えられることも多いマンガです。

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砂の栄冠 24巻

砂の栄冠 24巻」(感想
(著)三田 紀房

夏の甲子園準決勝・花湧東戦ですが
少々、長くなりすぎてしまった感のあるこの作品。

実際の所、(個人的には実際の決勝戦の様相を呈していたある試合が終わった為)
どんなに、最強といわれるライバル・大月翔真率(大谷翔平がモデル)との投手戦が繰り広げられても
いまいちノレない感じがあります。

この作品は既存の高校野球マンガから
如何に逸脱するか

甲子園とは何か。
“一千万で、甲子園を買え”の1巻の帯のように
全く、違った視点から描いていたのが面白く

なおかつ、監督のガーソがこれでもかというぐらい俗物で。
戦略もなく、主人公の邪魔になっていくのが楽しくて
主人公たちが黒くなっていく様も見応えがあったのですが
今は、純粋な野球マンガになってしまったので
どこを着地するのか、(タイトルを含め) 今はその興味が一番強いです。

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BILLY BAT 17巻

BILLY BAT 17巻」(感想
(著)浦沢 直樹

ああ、またこの感じか・・・という読後感。
もう、この方たちは広げた風呂敷を畳むことが出来ないのではと強く感じてしまいます。

どこまで話を進めるのか。

コウモリは果たして何を人類にさせたいのか?
介入する意味は何なのか?

その終着点はどこなのか?

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キングレオの冒険

キングレオの冒険」(感想
(著)円居 挽

京都の街で次々起こる“シャーロック・ホームズ譚”見立て殺人事件。
犯人の挑発に、「日本探偵公社」所属の名探偵・キングレオが乗り出した!
顔なき犯人との知恵比べ、見え隠れする黒幕の存在……

勝負は、引退を賭けた探偵バトルへともつれこむ。
若き超人探偵×伝説の老探偵、勝つのはどっちだ――!?

他作品とのリンクも楽しめました。
『ルヴォワール・シリーズ』『シャーロック・ノート』でも登場した
十格官(デカロゴス)の順位が少しずつ明らかになったり
黒幕の正体も思わず「こうくるか!」と思ってしまいます。

一番、笑わせてもらったのは『なんたらの紐』
タイトルも含め、良かったです。

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