2年以内に10ギガインターネットを全米へ展開、大手CATVコムキャストの計画
大風呂敷を広げた感がある…。
米ケーブルテレビ(CATV)最大手のコムキャストが、インターネットを高速化する計画を明らかにしました。2年以内に、コムキャストのネットワーク全体をDOCSIS 3.1仕様にアップグレードして、最大10Gbpsの超高速インターネットを提供する予定なんだそうです。
コムキャストのネットワーク・アーキテクチャー担当の副社長Robert Howald氏は、3年になっちゃうかも…と言いつつ、「早急に対応エリアを拡大したいですね。2年を目標にしています」と、この高速インターネット拡大計画への抱負を語っています。
さて、DOCSIS 3.1仕様への更改によって、2,250万ものコムキャスト契約者の多くが、新しいモデムへ入れ替える必要が出てくるでしょう。ちなみに現在、コムキャストは一部地域で2Gbpsのサービスを提供していますが、そのお値段たるや、1ヶ月300ドル(約3万6,000円)で、設置費用が1,000ドル(12万円)!
コムキャストは今年の頭にも「ギガビットインターネットを今年中に入れる!」と言っていたので、とりあえずお手並み拝見でしょうか。また、多くの地方自治体の政府が、コムキャストやタイムワーナーケーブルといった企業のブロードバンド市場での独占を崩すために動き始めています。グーグルは全米34都市でギガビット・光インターネットを提供して、超高速通信の市場をリード。AT&Tとベライゾンもギガビットインターネットの世界に参入しようとしています。
インターネットが速くなることはいいこと。アメリカのしょぼいブロードバンド環境のためにも、言ったからには実現してくれるといいんですが…。
source: Fierce Cable via Ars Technica
Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文]
(conejo)