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今井絵理子、トップアイドル時代の本音は「手をつないでデートしたかった」/<視線の先>インタビュー

トレンドニュース(GYAO) 9月1日(火)13時20分配信

90年代の邦楽界を制したアーティストは、10代の少女たちだった――。デビュー時の平均年齢はほんの13.5歳と子供だったにもかかわらず、その後ミリオンセラーを連発したSPEEDの伝説は今なお輝く。

まさに恐るべき子供たちといえたボーカル&ダンスグループ・SPEED。メンバーの今井絵理子は、当時をどう振り返る? 邦楽界の頂点に立った少女たちの目に、時代はどのように写っていたのだろうか?

■恋人たちがうらやましかった

「実はあまり90年代の記憶がないんですよね。何かに夢中になっているときって周りが見えなくなっちゃうじゃないですか。上京して周囲の環境がガラッと変わりはしたけど、とにかく歌とダンスに夢中だったし、今思い出そうとしてもちょっと記憶がぼんやりと......(笑)。ただ初めて出演した音楽番組が『THE夜もヒッパレ』だったんですけど、局に入ったときに、夜なのに皆が『おはようございます』ってあいさつしていたのは今も印象に残っています。自分はこういう世界に入ったんだと幼心に感じました。

あとは修学旅行に行きたかったのに行けなくて寂しかったのも覚えていますね。我慢しないといけないことはいろいろありましたが、やっぱり普通に男性と手をつないでデートしてみたかったな。メンバーたちと冬に表参道をドライブしていたとき、皆で『ここにいるすべての恋人たちへ!』って窓開けてスピーカーで『White Love』を流したら、マネジャーさんに『閉めなさい!』って叱られちゃったりね。恋人たちがすごくうらやましかったんでしょうね。当時は4人全員、恋は片思い止まりだったんじゃないんでしょうか。たとえ両思いになれる状況になったとしても、やっぱりSPEEDっていう意識があるからストップしたと思います」

■「Body & Soul」MV撮影で倒れた

「確かにCDの売れ行きはすごかったかもしれないけど、私たち4人は全然気にしていませんでした。そこがグループの強みでもあったし、スタッフさんが苦労したところだったんじゃないかな。ビジネス的じゃないのがSPEEDなんです。だから金銭感覚が狂ったりなんかもなく......。月3万円くらいお小遣いとして渡されていました。だけどお小遣いもほとんど貯金していました。とくに買いたいものもなくて、ご褒美がプッチンプリンだったというような生活でしたから。

お仕事は楽しかったけど、唯一つらかったのは『Body & Soul』のMVを撮影したときかな。サンフランシスコとかで撮ったんですけど、砂漠で撮影していたら熱中症で倒れちゃって(笑)。あれだけはもう二度とやりたくない(笑)。悔しかったのは、日本レコード大賞をとれなかったこと。新人賞はいただいたんですけど、大賞はとれていないんですよ。

オフの日も9割はメンバーが相手。仕事も遊びもずっと一緒でした。だからライバルであり、友人であり、ファミリーでもあるという関係。それは今も変わりません。(新垣)仁絵ちゃんのアイデアで月1会議っていうのを皆でやっていたんですよ。ストレスをためないようにそこではお互い不満をぶつけあおうって。私はヒロちゃん(島袋寛子)に『パンの耳だけを食べるのやめて』って言われました(笑)。そういうささいなことも伝えるようにしていたから、メンバーと大きなケンカをしたことは一度もありませんでした」

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最終更新:9月1日(火)13時30分

トレンドニュース(GYAO)

今井絵理子

ミュージシャン・歌手・アーティスト 今井絵理子(イマイエリコ)
誕生日:1983年 09月22日
星座:おとめ座
出身地:沖縄
血液型:O

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