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 「戦争法案」を容認したとチラシに名前を書かれ、名誉を傷つけられたとして、自民党系会派の長野市議が共産党長野市議団の5人を名誉毀損(きそん)の疑いで長野地検に刑事告訴し、1日に受理された。

 告訴したのは自民党系会派・新友会の三井経光市議。告訴状などによると、共産党長野市議団は8月15日、地元紙の折り込みチラシに「戦争法案推進、容認を表明」した複数の議員の一人として三井市議を明記。安保関連法案は「戦争法案」という名称ではないのに、賛成したと名前を書かれ、戦争を容認しているように思わせるチラシを不特定多数に配布されて名誉を傷つけられた、としている。三井市議は「政府の法案審議の進め方には問題があると思うが、安保法案は戦争法案ではない」と話している。

 共産党長野市議団の野々村博美団長は1日の取材に、「戦争法案」という名称は「最終的に戦争に巻き込まれていく法案という意味で反対の立場の人が使っている」と説明している。(井口恵理)