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国連機関 シリアのベル神殿の破壊を確認
9月1日 15時00分

国連機関 シリアのベル神殿の破壊を確認
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過激派組織IS=イスラミックステートによって破壊されたと伝えられた、シリアの世界遺産、パルミラ遺跡を代表する「ベル神殿」について、国連の機関は衛星写真で破壊が確認されたと発表しました。
UNITAR=国連訓練調査研究所は31日、シリア中部の世界遺産、パルミラ遺跡を代表する建造物のベル神殿を撮影した衛星写真を公開しました。写真は、先月27日と31日に撮影された画像で、27日の写真には1辺が200メートルのほぼ正方形の遺跡の中央部分にある本殿とその周りにある柱などが写っているものの、31日の写真では本殿などの建造物がなくなっているのが分かります。
ベル神殿は、全宇宙の神を祭る施設として1世紀ごろに建設されたもので、先月30日、シリアの内戦に関する情報を集めている人権団体が過激派組織ISによって破壊されたと伝えていました。
ISは、イスラム教の極端な解釈をもとに文化財の破壊を繰り返していて、先月25日にはパルミラ遺跡にある別の神殿を破壊したとする写真を公開していました。
保存状態がよく、パルミラ遺跡の中で最も重要な建造物として知られていたベル神殿の破壊が確認されたことで、今後さらなる文化財の破壊が懸念されています。

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