今年6月、全羅南道霊光郡のハンビッ原子力発電所2号機の稼働が9日間にわたって中断したのは、韓国電力公社(韓電)の職員によるささいなミスが原因だったことが分かった。これに伴う被害額は100億ウォン(約10億2800万円)に達するという。
与党セヌリ党のチョン・ハジン議員が入手し、30日に公開した韓電の内部監査報告書によると、当時、ハンビッ原発の稼働が中断したのは、整備担当の職員が「休電作業(電線などの修理のため、部分的に電流を止めて行う作業)を行った後、リセットボタンを押さないまま『作業完了』のサインを送ったためだったという。この場合、原発は自主制御システムにより稼働が中断される。
「職務関連マニュアルや特別な教育もなく作業を行ったことで生じた事故だ」という指摘に対し、韓電側は「当該職員の責任を問い、職員に対する教育も実施した。このようなことが再発しないよう取り組んでいく」と釈明した。