Financial Crisis
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もっとも、新興国市場ファンドのマネジャーがすべて中国投資を断念したわけではない。フィデリティ新興国市場ファンド(FEMKX.O)を運用するサミー・シムネガー氏は昨年以来、中国へのエクスポージャーを増やしており、6月の株価急落後もそれは変わらない。
シムネガー氏は先週のインタビューで、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)(0700.HK)のような電子商取引企業にはなお妙味があると話した。中国の中間層は今後も保険料への支出を増やすと見込めるため、幾つかの保険会社も買い時だという。
シムネガー氏は中国の景気減速を認めながらも、だからこそ適切な企業の株を保有することの重要性が増すと指摘。「新興国市場が数年にわたって横ばいにとどまっても驚かない。こうした環境下では、成長力のある企業を選別する力が必要になる」と語った。
(David Randall, Ross Kerber and Tariro Mzezewa記者)
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