2015-08-31

佐野さんと小保方さんと、デザイナー研究者

佐野パクリ騒動と小保方捏造騒動とで、同業者たちの反応がまるっきり違うわけだけど、

これって結局、やり玉に挙げられてる人を「同じ」と見るか「違う」と見るかなんだろうね。

小保方さんの行為が明らかになったとき研究者は小保方さんを研究者とは違う何かだと思った。

からこそ「こいつと一緒にされたらタマラン!」と、小保方さんを叩いて切り離しにかかった。

彼女研究者じゃありません」、「あんなの研究といえません」と立場を明確にして発言することが、

研究界隈や自身仕事正当性世間に説明するための手だったわけだ。

でもさ、佐野さんの騒動の場合は、それが逆だったんだろうね。佐野さんのパクリ騒動が持ち上がったとき

多くのデザイナーは「佐野さんがやってる程度のことはデザイナーなら普通のこと」と思った。

まり佐野さんと自分同類であり、佐野さんが叩かれるなら自分も叩かれるという状況だと理解した。

から、「デザインが似るなんて当たり前の事なんです」、「彼は何も悪いことをしてません」と佐野さんを擁護した。

それがデザイン業界自分仕事正当性を示す唯一の手だった。

だって佐野さんも自分もみんなも同じなんだから佐野さんを叩くことは自殺行為だ。

デザイン業界全体を否定するような世間常識が狂っているのだろうか、それともデザイン業界が腐っているのか。

私には分からない。しかしこのギャップを何とかすることなしに、騒動の鎮静化はありえないだろうな。

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    その反応の違いは、「業界の大御所」と「業界の大御所に気に入られてるってだけの若い女」、という対象者の違いもあるんじゃないの。 後者もそれが大御所本人だったら研究者の反応...

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