(cache) サーチナ|中国「3種の兵器」・・・米潜水艦を追い詰める!=中国メディア  



中国「3種の兵器」・・・米潜水艦を追い詰める!=中国メディア


 中国の大手ポータルサイト「新浪網」はこのほど、中国が対潜水艦攻撃能力を急速に向上させており、「水面下における米軍の優勢」は消えようとしていると主張する記事を掲載した。「潜水艦ハンター」となる兵器として、「056」軽護衛艦、「Z-18F」ヘリコプター、「GX-6」哨戒機を挙げた。  「056」軽護衛艦は満載排水量が1440-1500トンと小型で、対艦ミサイルも搭載していない。そのため、さほど注目されてこなかった。しかし中国は同艦を2012年以来、15年7月までに19隻進水させるなど、急ピッチで同艦の建造を進めた。  記事は「056」が米潜水艦との対決を想定していると主張。爆雷や新型の“対潜水艦ミサイル”を搭載している可能性があると論じた。  航空兵器としては、まず「Z-18F(直-18F)」を挙げた。04年から07年までは特に量産された。海軍の必要を満たすためだったとされる。中国は1980年代から曳航ソナーの開発に力を入れてきた。同機機体には曳航ソナーの投下口と見られる部分が確認されている。  記事はさらに、対潜哨戒機の「GX-6(高新6号)」を挙げた。同機は12年ごろに製造されたとされる。  記事は、「米国の潜水艦は静粛性に非常に優れているが、ヘリコプターから吊るしたソナーなどで、居所を容易に突き止めることができる」と主張。米国側も対抗上、潜水艦に対空兵器を多く配備してくる可能性もあるが、「水面下における米軍の優勢は消えようとしている」と論じた。 ********** ◆解説◆  中国が米潜水艦への対策を急速に進めてきたのは事実だが、各兵器の性能については疑問が残る。例えば「GX-6」については、米ロッキード社が1975年に開発した「P-3C」の性能に「劣る」との見方がある。  「056」軽護衛艦は、数隻から10隻程度がナイジェリア、バングラディシュ、アルゼンチン海軍に売却される見通しだ。中国の主要軍需企業は、武器輸出で得た資金を次の開発に役立てる「循環」を、ほぼ構築した。  中国が米海軍への対抗に力を入れることになったのは1995-96年の台湾海峡危機がきっかけだった。李登輝総統が台湾初の普通選挙方式による総統選を実施したことに反発して、中国は台湾近海に「演習」の名目でミサイルを撃ち込んだ。米空母群が台湾海峡に接近すると、中国側は「演習」を事実上、中断せざるをえなくなった。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)