2007年03月14日
私がモンゴルに行っていた間に、読売に記事が出ていたんですね。
1月末に閉鎖した京都府支所(京都市下京区)に通っていた男性(62)はEIIからの通知書で、今後、実習を受けたければ担当者を紹介するが、教室の場所を用意することはできない、と説明された。最後に「返金は一切応じかねます」と記されていた。
男性は元商社マン。退職後の人生を充実させようと、日本語教師を目指した。1年前、約73万円を払って入校。養成講座を修了し、90時間の「国内実習」(約17万円分)を始める寸前だった。「身勝手すぎる。生きがいを求めていたのに」と、怒りが収まらない。
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20070307p101.htmこの養成講座の実態については、日本語教育関係者の多くが知っていたにも関わらず、前途ある日本語教師志望者に対して、有効な警告が発信できていたとは思えません。悔やまれます。
とは言え、一つの長く暗い時代に終止符が打たれたことは、安堵の思いもあります。今後、このような業者が出てきたときのために、実際に就職している人の出身養成講座のデータなどを集めておく必要があるのではないかと思います。今回倒産した業者の内容では、ほとんど就職の見込みはありませんが、それが周知されていませんでした。
posted by 村上吉文 at 06:49
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eii 倒産の最新ニュース
Excerpt: 倒産ニュース局より最新倒産情報をお届けします!EII倒産私がモンゴルに行っていた間に、読売に記事が出ていたんですね。(続きを読む)
日本語教師養成「EII」事実上倒産(定年退職後の勉強を志す人には要..
Weblog: 倒産ニュース局
Tracked: 2007-06-29 08:11
eii 倒産の最新情報!
Excerpt: 倒産情報局より最新の情報をお届けします!eii 倒産の最新情報倒産情報局より最新の情報をお届けします! eii 倒産の最新ニュース Asahi.comによると、日本語教師養成講座を全国19か所で展開し..
Weblog: 倒産情報局
Tracked: 2007-10-01 03:42
教育情報研究所(EII)の石井保則元社長が証人尋問されるそうです。
Excerpt: 知人から以下の情報をいただきました。 〈証人尋問〉 ・第一期日(原告側証人3名) 4月30日(木)13:15〜17:00 S.Nさん(元関連会社センター長) M.Rさん(元EI..
Weblog: むらログ
Tracked: 2009-04-15 05:14
私は現在日本語教育機関で日本語を教えています。EIIの教え方に対して様々な見解があるのは知っておりますが、私はEIIで学んだことを生かし7年前から日本語を教授してきました。勿論自分でも沢山勉強しましたが。今までにもEIIの教え方を良いと言ってくれている外国人生徒さんにも沢山出会い、卒業した私自信EIIの教授法が私の授業の根本になっております。あなたのこの書き込みは、4000人近い私達EII卒業生の活動を閉ざしてしまう恐れがあります。今の日本語教育界の中で私が行なっている日本語教育は法に触れているわけでもなく、このようなあなたの発言はとても危険なものであると、考えます。もし今後、あなたのこの意見によって私たちの仕事等に影響が出るようなことがあったら、私はあなたの発言を中傷・妨害として強く批判します。日本語教育に関して討議しあうことは良いと思っておりますが、どうか、このように他の批判をすることが多くの方々に影響することをよくお考えの上で発言していただけますよう、よろしくお願いいたします。
突然失礼いたしました。
どの部分が問題と思われますか?
まず、『この養成講座の実態については、日本語教育関係者の多くが知っていたにも関わらず、前途ある日本語教師志望者に対して、有効な警告が発信できていたとは思えません』という発言に対して。これはどういう意味でしょうか。私はEIIを受講し、その後まだまだ前進する前途ある日本語教師だと思っているのです。実態とは、どういったことですか?
また、『今後、このような業者が出てきたときのために、実際に就職している人の出身養成講座のデータなどを集めておく必要があるのではないかと思います』というのも、どのような意味合いでしょうか。これに関しては、様々な憶測をする方も多いのではないかと思います。
『今回倒産した業者の内容では、ほとんど就職の見込みはありませんが』というところは、私のように既に仕事をしているものの能力を否定されているとさえ受け取れます。例えば、このような発言を私の雇い主が聞いたら、解雇はしなくとも私によいイメージを抱くとは思えません。
全体として、私達卒業生にとってよいイメージを抱くものとは思えません。
様々な外部からの意見を聞く中で、EIIの経営の仕方の中に問題があったのかもしれないと、思うところは正直あります。しかし、講座を受講し、その後活動している卒業生の私達にとっては、講座の内容がないといったように否定されてしまうと、今の私は何なんだろうとさえ考えてしまいます。みどごんパパさんはEIIの教授法を熟知しているのでしょうか。
現在、2000校近くの日本語教育機関、団体が国内にあるといわれていますが(ちなみに、その約7割近くが日振協認定校ではありません)、その経営方法は様々です。株式会社だってあります。経営方針も様々であれば、働く日本語教師も様々です。みどごんパパさんがきっと力のある先生だということはブログを見ていると察しがつきます。しかし、あなたとは違ったやり方・考え方で、活動している日本語教師もいます。
EIIが閉鎖ということになってしまった今、前にも書きましたように、その影響を受けることは少なからず覚悟しています。しかし、その内容をきっぱりと否定されてしまうと、私達卒業生にとっては影響が大きすぎます。
私の周りには、様々な場所で活動するEIIの卒業生がいます。みなすばらしい教師です。
様々な意見はあると思いますが、あなたのような現役の日本語教師の一意見としては、この発言は、憶測を呼び、他に与える影響が大きいと思われます。
それぞれのご質問に回答することは不可能ではありません。しかし、ここで明確に根拠を示して私の見解を書くことが、EII卒業生のみなさんにとって得策だとは思えません。倒産前でしたら警告の意味でそれにも社会的な意味はあったと思いますが、今となっては卒業生を苦しめるだけです。
それに、私の方ももっと建設的な分野で記事を書きたいという気持ちもあります。
EII卒業生に対しては、昨日のエントリーで書いたとおり、公的な資格を取得することをおすすめします。EIIのコースデザインがすばらしいものだったとしたら日本語教育能力検定試験ぐらい簡単でしょうし、7年の経験があっても合格が難しいのであれば、それが一つの答えだと思ってください。
きっと、なかなかその辺を解っていただくのは難しいのかもしれません。ただ、わたしのようなEIIの教授法に支えられている教師がいることを頭の片隅に置いておいて頂けると嬉しいです。
私はこのように他の方のサイトに書き込みをしたりするのは嫌いです。ひっそりと、自分なりの日本語教育を行っていければそれで良いと思っていたのですが、近日あまりにもEII批判が多かったもので、あなたのサイトにコメントしました。今回の私のコメントで、みどごんパパさんのサイトが騒がしくなってしまったのなら、大変申し訳なく思います。これで最後のコメントに致します。
みどごんパパさんの今後のご活躍をお祈りいたしております。私の突然の発言、失礼をお許しくださいませ。
今後も、あんさんのような方がいらっしゃることは、今後も念頭に置いておきたいと思います。(ただ、あんさんのような幸せなEII時代を過ごせなかった人たちのことも忘れることができないのが残念なことです)
はじめまして。「ここあ」と申します。
私はあまりこういったサイトや掲示板などにコメントをさせていただいたことがないので、もし不備な点や失礼がありましたら、お許しください。
先にありました、あんさんとのやり取りを拝見させていただくと、管理人さんのお名前は「みどごんパパさん」でよろしいでしょうか。
間違いでしたら失礼なので、今回は管理人さんと呼ばせていただきます。
お二人のやり取り、拝見いたしまいた。
日付を見ますと一年以上前のやり取りですね。
実は私、ここあもEIIの卒業生です。
EIIが倒産したこと、本日知りました。
私は養成講座の後、海外実習にも行きました。
入学当初は気が付きませんでしたが、EIIに対して裁判が行われていたり、訴えられていたりと何かしら問題があるとこに徐々に気づきました。そのことに関して、一緒のクラスで受講していた仲間とも話が出た事もあります。
幸い、私は最後まで受講する事ができ、海外実習にも行けましたので、まだよかったほうではあると思います。ただ、受講中も支所に対して不審に思う点が多数ありました。料金を払ってしまっていたので、不満や理不尽なことがあっても、仲間と愚痴をこぼす事で我慢してきました。
海外実習が修了し、帰国した後、私を含め一緒に行った人で日本語教師になった人はいませんでした。その理由はいくつかあります。
1)学校の運営のしかたに不審があった
2)思うような就職先がなかった(養成学校はたくさんありますが、その学校によって教授法がさまざまなので、だいたいはその卒業した学校、もしくはその学校が紹介する先に行くと聞いていた。そのため、選択肢が狭かった。)
3)日本語教師自体の求人がない
4)日本語教師だけでの収入では生活していけない
5)海外に行くのも方法だが、日本を不在にしていた分、将来の生活が不安。海外では将来の保障がない。
他にもいろいろあったと思いますが、上記が主な理由です。もちろん、そういうことだけではなく、私たちに勇気や熱意がたりないだけだとも思います。現に、海外でも国内でも日本語教師をしている人はいるのですから・・。
今でも日本語教師はやりたいと思います。短い期間の経験ではありましたが、充実した日々でしたし、今まで経験したどんな仕事よりもやりがいがあったからです。
ですが、EIIを卒業したということがコンプレックスになっているのも事実です。EIIを卒業したというと差別されるのではないかとか、それだけで人間としても「悪い人」とみなされてしまうのではないかとか。まさに、あんさんがおっしゃっていたとおりです。本当に純粋に日本語教師になりたいと思っているだけなのに、EIIという言葉だけで教師の道を閉ざされてしまったような気さえします。
EIIの運営はおかしいものだと感じましたが、教授法そのものは全てがおかしいものではありません。私は実際海外で実習をしたときにその方法でどんどん日本語を使える、また上達した生徒を見てきているからです。
前置きが長くなりまして申し訳ありませんが、そこで管理人さんに質問です。
私がこれから日本語教師を目指したいと思ったら、どうすればいいでしょうか。
やはり、信頼ある学校で勉強をし直し、日本語教育能力検定試験を受けた方がいいでしょうか。
お忙しいところ申し訳ありません。
何かアドバイスやご意見をいただければ幸いです。
そして参考までにもう一つ。下記に関して理人さんのご意見をうかがえないでしょうか。
もし、管理人さんが、ご自身が働く日本語学校の採用担当者であるとしましょう。履歴書を持ってきた人がEIIの卒業生であったら、どうしますか?その人の実力を見て採用するか決めますか?それとも、EIIというだけで採用する気持ちが起きなくなりますか?
最後まで長々と本当に申し訳ありません。
どうぞよろしくお願いいたします。
先にコメントを書かせていただきました、ここあです。お忙しいところ再び失礼いたします。
先のコメント、大変失礼いたしました。そして、申し訳ございませんでした。
過去ログを拝見させていただいたところ、EII倒産に関する反響が大きく、管理人さんも大変困惑されている様子が書かれてありました。
そうですよね・・・。その当時にコメントを書いた方ならまだしも、私のように一年以上も経ってからコメントを書くなんて・・。
そして、EIIを卒業した人向けのアドバイスも書いてありました。本当にありがたかったです。せっかくご丁寧に書いていただいていたにも関わらず、二度手間をかけさせてしまうようなコメントをしていしまい、申し訳ございませんでした。
先のコメントにも書きましたように、私はEIIの卒業生です。EIIのことを不審に思うようになってからは関わらないようにしていました。
ですが、やはりどんな学校であれ、自分が信じていた道でしたから、その学んできた学校がなくなる、倒産したと知って多きなショックを受けました。
衝撃が大きくて、気持ちが落ち着いてなかったのだと思います。
現在は販売の仕事をしていますが、今後、日本語教師を目指すかどうかはわかりません。
もちろん、また日本語をおしえたいという気持ちは日々湧き上がってきます。が、その度に過去の良い出来事と悪い出来事が頭の中で交差し、素直に行動する事ができません。葛藤する日々です。
そのとき勉強したテキスト、教材などを見ると涙が止まりません。いいことも嫌なことも・・。なにより、どんな苦しい事があっても、仲間と乗り越えてきたという思い出が強く残っているからです。
私が勉強した支所で、授業が開講せず、お金も戻ってこなかった受講者が「もう日本語教師なんていや!学校なんて信じない!」といって出て行ったという話も聞いた事があります。日本語教師は本当はやりがいのある素敵な仕事なのに、ただ一つの業者のせいでその人の気持ちを踏みにじったことに対して憤りを隠せません。
私もEII→日本語教育新聞社倒産にともない、教師養成講座受講途中で投げ出された元受講生です。
高額な受講料を払い、一生懸命勉強しましたが、仲間全員が志なかばで夢破れました。そしてとても傷つきました。
もうこれ以上私たちのような被害者を二度と出したくないと思っております。
しかし本日、杉並区の広報誌、区民講座紹介欄で、もとEIIや日本語教育新聞社の関係者が主催するNPO法人全国日本語教師会が、再び区民に対して教師養成講座を行おうとしています。その講座に参加したわけでないので今までのIEEや日本語教育新聞社の区民講座とまったく同一かどうか現在のところはわかりません。
でもこれ以上被害者が出てはいけないので、区の広報誌担当者にひとこと過去の事実を連絡しておくつもりです。
私は日本の大学で日本語学・日本語教育学を専攻したあと、オーストラリアに来て、紆余曲折のあと2008年末まで5年半ほどメルボルンの某大学で非常勤講師をしていました。この大学ではEIIからのインターンを受け入れていました。就職した当時の同僚も、EIIの出身者でした。インターンは全部で10人ぐらい来ましたが、その中で物になりそうなのはたったひとり、EIIで勉強する前にすでにボランティアとして教えていたという人だけでした。基本がなく、EIIの「特殊な」教授法、それも入門レベルの知識しかないので、違うやり方に対応できないのです。日本に戻ってから日本語教師になった人はひとりもいないようです。同僚だった人も、限界を感じていて、私が勤め始めて1年半後にやめていきました。私はこれらの人たちからEIIの教授法について教えてもらいましたが、正直言って自分の授業に生かすことはできませんでした。詳しい批判は今は書かないことにしますが。
オーストラリアでの日本人日本語教師について書きますと、はっきり言って絶望的です。クイーンズランド州ではまだまだ需要があると言う人もありますが、私自身は日本語教師でまともに生活することは日本人には非常に難しいと思っています。私自身、大学が休みの間は給料が出ないので、老人ホームで働いていました(そのための資格も取りました)。小学校・高校(日本の中学レベル含む)で教えるには、オーストラリアの教員免許(それも、できれば地元の州のもの)が必要です。生徒の授業態度などの違いから、日本人の就職は非常に困難です。また、オーストラリア人でも、語学教師の就職は期限付きの契約(最長1年)がほとんどです。大学教員は今は博士号と経験とコネと運があって初めて非常勤講師になれるかも、という情況です。小学校・高校・大学いずれも日本語教育は縮小傾向です。私は勤務していた大学が外国語科目の廃止計画を発表したときに、日本語教師に将来はないと見切りをつけて退職、もうひとつ資格を取って今は老人ホームでフルタイムで働いています。
家庭教師に専念してはという人もいますが、現実にはお小遣い以上の収入を上げるには大変な努力が必要だと思います。