08月25日 19時30分
仙台市内の多くの小学校で夏休み明けの授業が始まりました。
中学校の生徒がいじいめを苦に自殺した問題をうけて学校では自殺防止を呼びかけるメッセージも配布されました。
このうち仙台市青葉区の錦ヶ丘小学校ではけさ、夏休み明けの全校集会が開かれ、児童およそ970人が集まりました。
まず、今野和賀子校長が「33日間の長い夏休みが終わり元気に登校する姿を見て、休み前より体が一回り大きくなった気がします。
クラスでそれぞれ思い出を語り合って下さい」と話しました。
このあと児童は教室に戻って夏休みの体験を報告したり、宿題の絵や習字などの作品を発表したりしていました。
2年生の女の子は「夏休みはおばあちゃんといっしょに絵を描いたりして過ごしました」と話していました。
また、同じクラスの男の子は「家族で長野県のプールに行きました。
水が流れるところが面白かったです」と話していました。
仙台市内の中学1年の男子生徒が同級生からのいじめを苦に自殺した問題をうけて、市の教育委員会が作成した自殺防止を呼びかける緊急メッセージも配布され、担任が「困っていることがあれば、先生や家族に相談してほしい」と呼びかけていました。
この問題で仙台市が事実関係を公表したのは生徒が亡くなって1年近くたった今月21日でした。
これについて仙台市の奥山市長は記者会見で「公表ということが再発防止に向けて重要だということは十分認識している。一方で、市の教育委員会から遺族が大きな衝撃を持っていて、公表に慎重な考えだと同時に聞いていた。当該学校の生徒たち、保護者、地域の人には申し訳ない部分があったが、遺族の気持ちは斟酌しなければならない。ひとつのやむを得ないことであったと思う」と述べました。
また、奥山市長は、学校側の対応と関係者の処分について、「学校の対応にはついては遺族に直接謝罪したと聞いているが、課題は大きかった。関係者の処分については教育委員会がいずれ処分にあたる判断をしていくのではないか」と述べました。
さらに奥山市長は、市が事実関係を公表する前日まで県の教育委員会に報告していなかったことについて「事案が長期化したことを踏まえると、仙台市以外の教育委員会や学校に注意喚起し、再発防止策を連携して広く進めるという意味では、もう少し早く県の教育委員会に伝えることが必要だった」と述べました。
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