潘国連事務総長が日本に反論、「記念イベントに出席して歴史の教訓を汲み取るのは、国連事務総長として然るべき義務」―中国メディア
国連は27日、潘事務総長が9月2日から6日の日程で中国を訪問し、北京での軍事パレードに出席するほか、習近平国家主席や李克強首相などと会談する予定であることを発表。潘事務総長は中国メディアの取材に対して「習主席と再会するのを楽しみにしている。中国による国連に対する多くの貢献に感謝している」と語った。
また、第2次世界大戦における中国の貢献や犠牲は世界の人びとに認められ、感激されるところであるとするとともに、「中国は世界第2の経済大国であるとともに、平和を熱愛する国である。このような急速に変化する時代により大きな貢献を果たすことができる」との認識を示した。そして「持続可能な発展目標の実現、気候変化などといった世界的な課題において、われわれは中国が引き続き世界でリーダーシップを発揮することに、大いなる賞賛と期待を寄せている。これが中国の戦勝70周年イベントに出席する理由だ」と述べた。
一方、日本が潘事務総長の軍事パレード出席に疑問を呈したことに対しては「人類史上最大の悲劇の終結から70年、そして国連の誕生から70年を記念するするものだ。歴史を振り返って得られる教訓は非常に重要であるとともに、歴史の教訓を踏まえて明るい未来へと進むべきだ。これが私が習主席からの招待を受けた理由だ」とした。
さらに、5月に第2次世界大戦開戦の地であるポーランドを訪問、同9日にはロシアでの記念イベントに出席するなど、国連事務総長としてこれまでにも関連の記念イベントに出席してきたことを明かした。
日本の外務省は28日、潘事務総長の戦勝70周年軍事パレード出席は軽率な決定であり、政治的中立を保つよう呼びかける声明を発表している。
(編集翻訳 城山俊樹)