よろず占い処 陰陽屋へようこそ #07 2015.08.26


(珠希)ていうか早くショウの所行こうよ〜。
(綺羅)僕たちショウさんに教わったんだ。
神様とご先祖様は大事にしろって。
(武斗)特にお稲荷さんは商売繁盛の神様だぞって。
ショウってそういうの妙に詳しいよね。
一体何者なの?
(槙原)いや〜それは俺からはちょっと…。
(沢崎瞬太)あれ?えっと…。
(山田)あぁ〜お前瞬太か?うんそうだけど。
俺だよ俺清志。
覚えてないか?あぁ!清志さん?
(山田)ははっ。
(内藤)よっ。
懐かしいな〜源次郎さんの料理。
いただきます。
あぁ〜うまい。
元気そうで何よりだったな。
はい。
あっそうだ。
これ父さんが持ってけって。
手作りジャムか…柿ねぇ。
どれもおいしいんだけどその柿ジャムだけは失敗だって。
じゃあ持ってくんなよ。
(只野路子)おばよう。
何だよ路子。
年頃の女がお前…もうちょっとしゃきっとしろよ。
日曜だからいいでしょ。
先生おはよう。
あれ?瞬太君?ん?どちら様?陰陽屋の場所にイタリア料理のお店があったの知ってる?あぁ〜あぁそういえば。
そこのシェフだった山田清志だ。
これは孫の路子。
こんな美人なお孫さんがいたんですか?はじめまして。
源次郎さんにはすごくお世話になったんですよ。
いやこちらこそあの…祖父がお世話になりまして。
でも何で急に消えちゃったの?消えた?そう。
清志さん急にいなくなっちゃってみんな心配してたんだ。
ほら瞬太。
余計なことを聞くもんじゃねぇよ。
いいんですよ。
情けない話なんだけど共同経営者にお金を持ち逃げされちゃってさそれで借金取りに追われることになって夜逃げしたんだよ。
そうだったんだ。
あのとき源次郎さんが持たせてくれた塩むすび一生忘れません。
で何だ?今日は。
あぁ実は下のお店に用がありまして。

(ドアの開閉音)・祥明いる?
(安倍祥明)いない。
1人にしておいてくれ。
・でもどうしてもお前に会いたいって…。
何を寝ぼけたこと言ってんだ今日は休み…。
はじめまして山田清志といいます。
はじめまして安倍祥明と申します。
私に何のご用でしょう?今日は定休日なのですが。
あっいや実は折り入ってお願いがありまして。
この店を今夜だけ貸していただけないでしょうか?
(2人)えっ?借りてどうするおつもりですか?畳んでしまった俺の店を今夜だけ復活させたいんです。
取り戻したいんです俺の家族を。
ほう。
3年前ここに店をオープンさせる直前に離婚したんです。
妻の美雪と娘の朋奈です。
きれいな人だね。
失礼。
(山田)どうしても店を持とうって必死で子育てやら家のことやら全部妻に任せていたら愛想を尽かされまして。
すいません。
店が軌道に乗ったらやり直したいと思ってたんですが借金を背負ってしまいまして。
奥さんと娘さんには迷惑かけられないですもんね。
はい。
でもようやく返済が終わったんです。
だから何とか関係を修復して再婚を申し込みたいと思っています。
しかし奥様と娘さんのお気持ちもありますよね?離婚したあとも娘の朋奈とは何度か会っていてよりを戻してほしいと言ってくれてます。
じゃあ…。
でも女房のほうはやっぱりなかなか会ってくれなくてね。
そんなとき娘が…。
(回想朋奈)見て見て!ジャ〜ン!
(山田)おぉ!A!*#2#30Lか。
すごいじゃないか。
30番に入ったら好きなものを食べさせてくれるってママと約束してたんだ。
(山田)何をごちそうしてもらうんだ?パパの料理。
えっ!)ママに言ったの。
パパのお店に行きたいって。
朋奈。
パパのおいしい料理を食べたらきっとママももう一度一緒に暮らそうって言ってくれるよ。
ん?ん?そのパパのお店って…。
実は娘は知らないんです。
ここの店がなくなってしまったこと。
(路子・瞬太)えっ?店が潰れて借金を抱えてるなんてどうしても言えなくて。
ヤバいじゃんそれ。
なるほど。
それで今夜だけここを借りてレストランを再開したいと。
昨日娘から電話がありましてどうしても今夜がいいと言われまして。
それって家族をだますってことですよね?はい。
でも今新しい店をオープンさせようと物件を探してる最中なんです。
店が再開したらそのとき改めて全て正直に話すつもりです。
だから今夜だけ俺にうそをつかせてください。
このチャンスを逃したくないんです。
お願いします。
わかりました。
今夜だけでしたらお貸ししましょう。
えっ?ほんとですか?ありがとうございます。
(江美子)良かったよ〜清志ちゃん元気そうで。
(高坂)困ってるなら言ってくれれば良かったのに水くさいじゃない。
(山田)すいません皆さんほんとにご心配をおかけしました。
(千鶴)聞いたよ。
別れた奥さんとよりを戻したいんだってね。
はい。
(江美子)確か看護師さんだっけ?
(山田)今も働きながら娘を。
うちと一緒だ。
夜勤もあるし大変だね。
(山田)娘は1人で晩ご飯を食べることも多いみたいでそれも心配で…。
(高坂)よ〜しわかった。
清志ちゃんのために俺たちも一肌脱ぎますか。
(江美子)一晩だけのレストランだろう?楽しそうじゃない。
いやでも…。
(千鶴)任せておきなって!よしじゃあ早速下行って準備するよ。
(千鶴・高坂)よし!
(千鶴)よいしょよいしょ行こう。
あの源次郎さん。
知ってるだろう?うちの連中がおせっかい好きだってこと。
おうそれより料理の仕込みあんだろ?貸してやるよここ。
ありがとうございます。
じゃあ俺買い出し行ってきます。
すいません。
人気者だったんだね清志さんって。
今どき珍しく人づきあいは大事にする男だからな。
へぇ〜。
誰かさんとは大違いですね〜。
うえっ何だ?これ。
まっず…ていうか渋っ!あぁそれ父さんが作ったんだけど渋柿だったみたいで。

(高坂)ちょちょちょ…陰陽屋さん大変だよ!下に変な人たちが…。
(江美子)もしかして清志ちゃんの借金取りか?
(千鶴)だったらここにはいないよおととい来やがれ!
(武斗)だから俺たちは借金取りじゃないって言ってんだろ。
(綺羅)おいちょちょちょ…。
(千鶴)怖い怖いよ!
(槙原)ちょっとちょっとちょっと!落ち着いてください!何かややこしいことになってる。
(高坂)早く早く早く…。
ひとの店で何を騒いでるんですか?お…お前ら。
ショウさん。
(武斗)会いたかったっす!
(武斗・朔夜・綺羅)ショウさん!痛てて…何何?
(綺羅)ショウさ〜ん!何?はぁ?
(朔夜)捜しましたよ〜。
ショウさんって…もしかして祥明のホスト仲間?気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い…。
ちょっと重いで〜す。
・はいよ。
(高坂)千鶴さんこの辺のものどうしますか?とりあえず全部集会所に突っ込んどいて。
壊さないでくださいよそれ高いんすから。
あっほらもうもうもう…。
でどうした?
(朔夜)実はひとつきほど前雅人さんが店を辞めてしまったんです。
雅人さんが…理由は?
(綺羅)わかんない!突然消えちゃってそれで店の売り上げもがた落ちでこのままだとヤバいんだよ。
それでショウさんにお願いがあって来たっす。
戻ってこいって言うのか?いや断る。
俺にはこの店が…。
(朔夜)いえショウさんは戻らなくて大丈夫です。
(綺羅)多分そう言うだろうって珠希さんとマッキーさんに聞いてたから。
じゃあ俺に何の用だ?雅人さんを捜してもらえないでしょうか?
(槙原)お前なら捜せるだろ?誰だよ?さっきから雅人さんって。
俺をホストクラブにスカウトしていろいろ面倒を見てくれた恩人だ。
えっ祥明を?
(珠希)六本木では超有名なカリスマホストだよ。
カリスマホストって…。
(歓声)お待たせベイビー。
(綺羅・朔夜・武斗)違う!もう!何でもいいから邪魔なんで追い出してください。
それで何か手がかりは?ないよ。
じゃあ心当たりは?
(武斗)ないっす!じゃあ金は?それなら…。
休日だから5割増しだ。
ちゃんと料金は頂くぞ。
結局お金?
(綺羅)何?それ。
占いに使うぜい竹だ。
これで方位を見る。
本来人捜しは陰陽師の仕事ではないが近世に入ってからは一部の陰陽師がやっていたらしいしな。
そんなんで人の居場所がわかるわけないじゃないですか。
ほうほうほう…。
方位は…北。
ということは場所は…大宮駅東口徒歩5分圏内。
大宮駅東口?徒歩5分圏内?
(3人)細かっ!目印は黄色5角形そこは…勝負師たちが集う場所。
そんなことまでわかるの?大宮駅東口黄色5角形勝負師これだけヒントがあれば十分だろう。
(朔夜)いやでもショウさん。
俺の占いが外れたことがあったか?
(綺羅)何度か。
(武斗)占いは当たるもはっけ当たらぬもはっけって。
いいから行け!
(朔夜・綺羅)はい。
あぁ秀行!
(槙原)ん?連絡用に使うから携帯貸せ。
(槙原)もう…携帯ぐらい持っとけよ。

(戸の開閉音)清志さん!清志さんのお店の店員さんとかお客さんとかみんなでやることになりましたよ。
監督脚本は千鶴さんがやるって。
そんな大ごとになるなんて何か申し訳ないなぁ。
気にすんなよ。
みんなが楽しんでんだから。
清志さんはご家族の料理にだけ集中してください。
他のお客さんの料理は商店街のみんなで用意しますから。
誰が?よし出来た!はぁ…則ちゃん。
うん?
(千鶴)これコピーしてみんなに渡して。
おっ。
了解。
(江美子)いまいちいまいちいまいちいまにいまさんあぁ〜!っていうか全部だめ!私はやっぱりこっちだろう。
麺に国境なし。

(戸の開閉音)・
(みどり)ただいま〜。
(沢崎)おかえり〜。
(みどり)ねえねえ聞いた?今夜のレストラン作戦…くんくん!ねえ何してんの?ジャムはもう極めたからさ今度はくん製。
くん製?うん。
今夜のレストランに持ってこうかなと思って。
俺もこのまま就職が決まらなかったらくん製屋もありかな〜。
ごほっ!ごほっ!ごほっごほっ!ごほっごほっ!大丈夫?ごほっごほっ!
(朔夜)駅東口から徒歩5分圏内。
(綺羅)黄色5角形勝負師…。
(武斗)本当にこんなとこに雅人さんいるんすかねぇ。
あっ!
(朔夜)黄色。
(綺羅)5角形。
(武斗)勝負師が集う場所。
まさか…。
お前も少しは手伝えよ。
店を貸すとは言ったが手伝うとは言ってないぞ。
はぁ〜。
(着信音)何かわかったか?
(武斗)いや〜ショウさんマジ神っすよ!
(綺羅)ショウさんが言ったキーワードばっちりはまったのが将棋クラブだったんだ。
(珠希)私が見つけたの。
(朔夜)まさかとは思ったんですがそこの受付で雅人さんの画像を見せたら確かにここに最近来ていたそうです。
そうか。
で?雅人さんはそこで何をしてたんだ。
あぁ〜店員さんが言うにはな…。
(店員)いつもLkの#7; ̄A0にはMhてさ|!窓際の座敷席に1人で座って誰と指すでもなくただず〜っと外見てたんだよな。
外を?うん。
あっそうそう何かさ外に男が立っててさその人のことをず〜っとにらんでるような感じだったな。
それってどんな人でした?う〜ん…30代ぐらいの何かこう弁当みたいな包みを持ってたな。
弁当を持った男ね。
(綺羅)雅人さんそいつを追ってたのかな。
その窓からは何が見える?
(珠希)う〜ん割と繁華街みたいな。
あっ!どうした?
(綺羅)何かヤバ筋っぽいやつがビルの裏口に立ってるよ。
(朔夜)まさか雅人さんトラブルに巻き込まれたのでは…。
もしかしたら何か知ってるかもしれないな。
話聞いてこい。
(武斗・朔夜・綺羅)えぇ〜!いらっしゃいませ調理中は今料理長です。
違う。
料理長は今調理中ですんで…。
路子のやつ頼りねぇな。
後ほどご挨拶…。
(内藤)煮込みハンバーグか?
(山田)はいナポリ風のやつを。
ハンバーグ?ええ。
昔朋奈の誕生日のときに作った思い出の料理なんです。
パパのハンバーグおいしい。
すごくおいしい。
(山田)でも離婚したあと気付いたんです。
何千何万って料理を作ってきたのに俺が家族に手料理を作ったのはそれ1回きりだったって。
えっ一度だけ?店のことばかり考えててばかですよね。
自分の家族も幸せにできないような料理人がひと様を料理で喜ばせることなんてできるわけないのに。
思い出の料理からもう一度やり直したいってことですよね。
きっと伝わりますよその気持ち。

(岡島)はぁ〜女子の手料理食べてぇ。
(史尋)商店街の中心であほみたいなこと叫ぶなよ。
悪いね手伝ってもらっちゃって。
(岡島)いいけどよイタリア料理のお店なのに上海亭のテーブルでいいのか?
(史尋)あぁ〜テーブルクロスとか敷けばそれなりになんじゃない?くんくん!くんくん!えっ?
(史尋・岡島)まさか。
(3人)三井さん。
あっ…。
痛っ。
私がゲスト出演?
(千鶴)そう。
あんたは安倍晴明の末えいで超有名占い師って役どころ。
ははっこれがまた傑作なのさ。
美雪さんと朋奈ちゃんは清志ちゃんの料理を食べて大感激。
はいそこで有名占い師安倍祥明登場!ほうほうほうこれはこれは。
(高坂)こちらは当店の大事なお得意様で陰陽師の安倍祥明様です。
あの安倍晴明の末えいで有名な占い師さんなんですよ。
見えますよ。
あなた方に幸せの女神がほほ笑んでおります。
どうだいこれでより戻すのにもはずみがつくだろう。
なるほど。
おう。
失礼。
どうだった?
(綺羅)ショウさんさっきのヤバ筋の男だけど雅人さんとは全く関係なかったよ。
ちゃんと確かめたのか?しつこく聞いたので間違いありません。
そっか俺の勘違いだったか。
(武斗)頼みますよショウさん。
じゃあその窓から他に何か見えるものは?正面の雑居ビルの隣に民家が2つと学習塾か。
雅人さんには関係なさそうだよな。
ほうほうほう。
弁当男に学習塾ね。
多分それだ。
えっ?念のためその学習塾の入学案内やパンフレットを手に入れろ。
それを撮影して俺に送ってくれ。
雅人さんの居場所は改めて連絡する。
お疲れさま。
(槙原)あっはぁ〜。
(武斗)えぇ〜。
(槙原)弁当男に学習塾って何なんだ?・おぉ〜!・参りました。
もう一局!
(珠希)序盤は悪くないけど寄せが甘いかな〜。
(山田)下に簡単なちゅう房を作ってもらったので仕上げはそっちでやります。
よいしょ。
ありがとうございました。
清志。
本当にそれでいいのか?
(山田)はい。

(戸の開閉音)
(千鶴)ラーメンじゃないかこれ。
(高坂)まあいいでしょう。
エキストラが食べるだけだし。
おぉ。
俺のくん製どうですか?
(千鶴)地味だね。
(沢崎)地味〜。
あっ飲みなはれおとうさん。
とにかく後は2人を待つだけですね。
(高坂)よし!・
(ドアの開閉音)
(槙原)どうしたんですか?皆さん。
(千鶴)もうあんたたち邪魔だから出てってよほら。
(朔夜)あっショウさん!
(千鶴)ちょっとちょっとあんたたち。
あぁ〜。
(朔夜)ショウさん。
(3人)塾のパンフもらってきましたよ。
何で帰ってくるんだ写真を送れと言っただろう。
来たよ!えっ!?
(千鶴)スタンバイ!あぁ〜落ち着いて落ち着いて。
もうみんな隠れて!
(綺羅)えっ?いいから早く。
えっとえっと…。
早くもう。
落ち着きなさい落ち着きなさい落ち着きなさい。
大丈夫?大丈夫あぁ〜。
大丈夫ですはい。

(朋奈)わぁ〜。
(千鶴・路子)いらっしゃいませ。

(店内のBGM)いらっしゃいませ。
坂上美雪様と朋奈様ですね。
はい。
お待ちしておりました。
どうぞこちらへ。
(高坂)お預かりします。
(美雪)すいません。
どうぞ。
料理長は今調理中ですので後ほどご挨拶させていただきます。
今夜はお2人だけのために取って置きのひと品を用意してるみたいですよ。
すてきなお店だね。
(沢崎)んんっんんっ…。
やっぱりここの料理は最高だな。
おいしそう。
ママあれと同じの食べたいいいでしょ?じゃあすみません同じものをいいですか?えっ?
(高坂)あ…あのお客様あの料理は料理長ではなく弟子たちが作ったものですが。
それでもいいです。
ごほっ…。
大変ですくん製とスープパスタも注文されちゃいました。
(江美子)えぇ?えぇ?何で?
(千鶴)朋奈ちゃんが食べたいって。
いやだってスープパスタつってもほとんどラーメンだよ。
あぁ〜どうしましょう。
(高坂)落ち着きましょう芝居にトラブルは付き物ですよ。
(千鶴)そうだねよしもうやるしかないよ。
いいね?清志ちゃん。
(山田)お願いします。
お待たせいたしました。
自家製のくん製の盛り合わせと…。
(高坂)スープパスタでございます。
おいしそう。
食べようママ。
うん。
いかがでしょうか?
(朋奈)うんおいしい。
こんなの初めてですけどおいしいです。
やったよみどりちゃん。
俺のくん製が。
良かったね。
よし。
いよいよだね。
思いは届きますよ。
絶対に。
パパ。
いらっしゃい朋奈。
久しぶりだな美雪元気そうで良かったよ。
そっちも。
2人のために用意した取って置きの一皿だ。
食べてくれはい。
これ…。
昔私の誕生日に作ってくれたやつだよね?ああ。
愛情たっぷりハンバーグかぁ。
渋っ。
えっ?まずいこれまずい。
えっ?ちょっと陰陽屋さん清志ちゃん止めて。
えっ?どうしたの?失敗なんだよほら。
うわぁ〜。
うっ…。
渋っ。
これ柿ジャム入れちゃったんじゃ…。
あっ…。
あっ…。
どうかな?これって…。
おいしい!すごく…おいしいねママ。
えっ?
(朋奈)やっぱりパパの料理は最高だな。
私は毎日食べたいよ。
朋奈…。
朋奈ちゃん。
あの子パパのために我慢して。
でもこれでお母さんに朋奈ちゃんの必死な思い伝わりましたよね。
ほうほうほうこれはこれは。
(千鶴)台本どおりクライマックスだよ。
あぁ〜やはりそうでしたか。
いやはや何とも。
何なんですか?あなた。
(高坂)こちらは当店の大事なお得意様で陰陽師の安倍祥明様です。
あの安倍晴明の末えいで有名な占い師さんなんですよ。
先ほどから店内に異様な気を感じておりましたがどうやらこちらのテーブルからのようですね。
ちょっと失礼。
うんこの料理呪いがしみわたっておりますね。
まずい!祥明。
どうやら料理もこの店も全てうそと悪意に塗り固められ呪われているようですね。
何言ってんですか。
ではその呪いの正体をご覧いただきましょう。
雅人さん?
(武斗)雅人さん!
(綺羅)会いたかったよ雅人さん!
(朔夜・綺羅・武斗)雅人さん。
どういうこと?これがうそと悪意に満ちた呪いの正体です。
そうですよね?元ホストの雅人さん。

(槙原)じゃあその人が雅人さんなのか。
うっそ。
祥明お前何で黙ってたんだよ。
いきなりやって来て情けないうそをつこうとしてたから途中まで話に乗って後で派手にバラしてやろうと思っただけさ。
はっきり言ってがっかりっすよ雅人さん。
この店はとっくの昔に潰れてあなたは娘さんにうそをつきながら本当は六本木でホストをやってたんですよね?パパ?ナンバーワンホストでよろしくやってた人が家族の前ではまっとうな料理人ぶるなんて虫が良すぎるんじゃないんですか?お嬢さん。
これがパパの実力です。
この人はもう料理人でも何でもない娘をだますただのくずです。
もうお忘れになったほうがよろしいのでは?パン!行くわよ。
(美雪)こんな人のことはもう忘れなさい。
(美雪)行くわよ!
(美雪)ほら。
ほら。

(ドアの開閉音)祥明お前!瞬ちゃん!
(武斗)ショウさん!ひどいですよ。
こんなバラし方しなくてもいいじゃないですか!そうだよ。
清志ちゃんがホストやってたなんて知らなかったけどさでもこんなのってあんまりだろ。
ホストやってたのだって借金返すためだったんだろ?
(高坂)家族を取り戻したい気持ちは本当だったんじゃないの!?
(江美子)だったら黙っててやれば良かったじゃないか!
(千鶴)そうだよ〜。
(高坂)ほんとだよ。
やめてください!ありがとうショウ。
清志さん?皆さんには本当にご迷惑をおかけしました。
(高坂)どういうこと?俺はわざとおいしくない料理を出して家族と別れるつもりだったんです。
その計画が失敗しそうなところをショウが助けてくれただけです。
やり直すんじゃないんですか?何でそんなこと…。
わかってんだろ?ショウ。
美雪さんに新しい恋人が出来たからですよね。
えっ?しかもその恋人は夜勤の多い美雪さんに代わって手作りのお弁当を朋奈さんのいる塾に届けてくれるようなとても優しい人だった。
俺は本当は全て正直に話そうとも思ったんだけど余計な心配をさせるだけだと思って黙ってることにしたんだ。
でもどうして気付いたんだ?雅人さんと会ったとき何か事情があることはすぐにわかりました。
だから調べさせてもらったんです。
あのとき会員証を見て朔夜たちを大宮に行かせました。
それであの将棋クラブがわかったのか。
雅人さんはあの将棋クラブの窓際で夜の7時くらいにお弁当を持って外に立っている男性を見ていたそうですね。
その時間は斜め向かいにある学習塾の休み時間です。
この塾に朋奈さんが通われていたんですよね。
その男性は休み時間にお弁当を届けていたのではありませんか?でもきっと雅人さんを慕う朋奈さんは美雪さんとその男性の再婚に反対していたんですよね。
このままじゃママ再婚しちゃうよ。
私は絶対パパじゃなきゃ嫌なの!
(江美子)それでわざとまずい料理を。
(みどり)娘さんのためを思って身を引いたんですね。
そんなきれいなもんじゃないですよ。
俺は本当に娘にうそをつきました。
ホスト時代にはさんざんしょうもないこともしてきました。
これが当然の結果です。
でもホストを辞めて新しいお店を出そうとしてたのは本当ですよね。
いいんですか?このままで。
美雪は新しい人を選んだんです。
(山田)あの人は毎日のように手作りの弁当を届けにきてました。
俺はそんなこと一度もしたことなかったのに。
はい。
もうひと頑張りだな。

(山田)それに新しい店が出来たからといってうまくいくかどうかもわかりません。
あの人と一緒になったほうが朋奈も幸せになれるはずです。
皆さんほんとにありがとうございました。
新しい店がオープンしたら是非ご招待させてください。
そのときには飛びっ切りうまい料理作りますから。
でもまあこれ…結果良かったってことですよね。
はははっ。
いや〜しかし驚きましたよ。
皆さん気付いてたんですねこいつの正体。
えっ?正体って?安倍晴明の末えいだってことですよ。
俺必死で隠そうとしてたのにばかみたいだな?本当にそうなの?
(槙原)ええ。
こいつは由緒ある安倍家の正統な後継者です。
(千鶴)えっえっそれは役柄じゃ?はははっ…。
えっ?あれ?あれ?じゃあ陰陽屋さんは本物の陰陽師ってわけですか!?
(高坂・千鶴・路子)えぇ〜。
陰陽師に本物も偽物もありませんよ。
皆さん!片づけはお願いしますよ。
(みどり)えぇ?
(高坂)えっちょちょ…。
(沢崎)わかんない。
おぉ〜。
参りました。
はっ!ショウの正体調べてたのに〜。
へぇ〜ピザみたいですね。
うまい。
たまにはそういうのもな。
遅くまですみません。
後は俺がやっときますので源次郎さんはもう…。
(内藤)ほい。
(内藤)何にも食ってねぇんだろ。
ありがとうございます。
ううっ…。
(山田)やっぱりうまいなぁ。
源次郎さんの塩むすび…。
大切な人に…まずい飯食わせるってのはつれぇよな。
(山田)わかってたんですね。
ううっ…味を落としたの。
俺も料理人だからな。
俺は娘にううっ…ひどいことをしました。
いずれ…おめぇさんの本心がわかってくれるときが来るさ。
そんとき腹いっぺぇうめぇもん食わしてやれよ。
ううっ…はい。
ううっ…。
陰陽屋さんちょっといいですか?下の片づけは終わったのか?何で隠してたんですか?安倍晴明の末えいだってこと。
隠してたんじゃない言う必要がなかっただけだ。
いんちきじゃなくてうそつきだったんだ。
あのないんちきっていうのはそっちが勝手に…。
いいですよべつにうそくらい。
今夜のことでわかりました人を幸せにする優しいうそもあるってこと。
だから事情があって黙ってたんならいいですよ。
お前ちょっと変わったな。
えっ?・
(山田)あの…。
そろそろ帰ります。
あぁ清志さん。
今夜は本当にありがとうございました。
源次郎さんにもよろしくお伝えください。
はい。
また来てください。
(山田)はい。
それじゃ。
あぁそうだ。
路子さんてすごいですね。
えっ?ショウが女性のことをお前なんて言うのを初めて見ました。
こいつにとってあなたは特別な存在なんですね。
じゃあ。
・「ココロ空モヨウ」・
(戸の開閉音)本物の陰陽師か。
瞬太は大丈夫だろうな?咲月。

(槙原)雅人さん。
…っていうか清志さん。
あぁ。
あんたショウの友達の…。
槙原です。
実は清志さんにちょっと聞きたいことがあって。
何?
(槙原)清志さんはあいつが何で王子に来たのか知らないですか?
(山田)あぁ〜もともと俺王子で店やってただろ。
そんときに聞いた妙なうわさをショウに話したんだよ。
妙なうわさ?そう。
それを聞いたらあいつ急にホスト辞めて王子で占いの店をやりたいって言いだして。
(槙原)どんなうわさですか?
(山田)くだらない都市伝説みたいなもんだよ。
この街にさ目が光る化けもんがいるって。
目が光る化け物?うん…あぁ〜。
あれ?寝ちゃってたか。
あっ祥明。
みんなもう帰ったぞ。
何だよそれ〜。
1つだけ聞いていいか?うん?お前ほんとは知ってるんだろ。
何を?自分が化けぎつねだってことを。
えっ?お前何で…。
出てるぞ。
あっ!2015/08/26(水) 02:35〜03:30
関西テレビ1
よろず占い処 陰陽屋へようこそ #07[再][字]

「陰陽師レストラン!?謎解きはディナー中」
錦戸亮 倉科カナ 知念侑李 杉良太郎

詳細情報
番組内容
 陰陽屋に「今夜だけ店を貸してほしい」という一人の男が現れる。男は、以前この場所でイタリア料理の店を経営していた山田清志(永井大)で、瞬太(知念侑李)と源次郎(杉良太郎)は久しぶりの再会を喜ぶ。借金を返し終わったので、3年前に離婚した妻や別れた娘と、やり直したいという清志。しかし、店が潰れたことを娘には言えずにいるため、今夜一晩だけここでレストランを復活したいというのだ。ウソの芝居につきあうのを
番組内容2
反対するかと思いきや、意外なことに、祥明(錦戸亮)は承諾。旧知の仲だった商店街のメンバーも「家族とヨリを戻したいなら」と協力を申し出る。

 路子(倉科カナ)らが着々とレストランの準備を進めていると、祥明のホスト時代の仲間らがやってきて、陰陽屋は大騒ぎに。失踪した六本木のカリスマホスト・雅人の行方を探してほしいと言われ、気乗りしないものの筮竹(ぜいちく)を使って方位を占ってやる祥明。
番組内容3
早速、祥明の占いをもとに雅人を探し始めたホストたちは、雅人が意外な場所に通っていたことを知り…。

 夜、ついに清志の別れた妻と娘がレストランにやってくる。二人のために作った煮込みハンバーグをテーブルに運ぶ清志。その時、厨房(ちゅうぼう)で、たまたまソースを味見した瞬太たちは、ソースが驚くほどマズいことに気づき…!?
出演者
錦戸 亮(関ジャニ∞) 
倉科カナ 
知念侑李(Hey! Say! JUMP) 
柏木由紀(AKB48) 
駿河太郎 
 ・ 
宮川一朗太 
濱田マリ 
ふせえり 
見栄晴 
 ・ 
南野陽子 
 / 
杉良太郎

<7話登場人物> 
永井大 
狩野英孝
スタッフ
【原作】
天野頌子 よろず占い処 陰陽屋シリーズ(ポプラ社 刊) 
【脚本】
黒岩 勉 
【音楽】
井筒昭雄 
【主題歌】
関ジャニ∞「ココロ空モヨウ」(テイチクエンタテインメント)
【プロデュース】
豊福陽子(関西テレビ) 
稲田秀樹(共同テレビ) 
小林 宙(共同テレビ) 
【演出】
植田泰史(共同テレビ)
【制作】
関西テレビ
【制作著作】
共同テレビ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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