探検バクモン「ノリノリ祈り!仏さま」 2015.08.26


悩めるあなたに行ってほしい極上のオアシスがある
わ〜これはすごそうだね。
奈良国立博物館だ
わ〜立派だなこれは。
(田中)うわ〜!大きいですね。
出迎えるのは我々を救う…
お姿をめったに拝めない仏教ゆかりの貴重なお宝が大集合!
一見普通に見える棚の中にも数奇な運命をたどった仏たちが
(田中)うわ〜これすごい!
(サヘル)思いとか祈りとかそういうものがあったわけですね。
仏像にこめられた…
すごいね。
こんなわかる。
祈れさらば救われん
さあ今日はですね奈良の国立博物館。
国立博物館。
まあ当然奈良ですからものすごい国宝級のきっと文化財みたいなものとかも見れると思うんですけどね。
せんとくん!そうね。
1,300年だっけ。
もう用無しだからね。
いや用無しとか言うな!役目を終えてますから。
あ見て下さい。
サヘルどうした?ようこそおいで下さいました。
田中様…うわ!行ってしまわれた。
出番終わったら舞台から降りるのが早い人みたいな感じ。
(サヘル)すごい早かったですね。
(田中)「俺の役目は終わった」みたいな感じ。
ようこそおいで下さいました。
学芸員のボス内藤栄。
実はこの旗を持つ日を夢見ていた!
夢だったんですか?この番組見て頂いてるんですか。
片方に…でもねこの片方のおせんべいただのおせんべいじゃないんです。
内藤さん見せてあげて下さい。
じゃこちらどうぞ。
あ!見て下さい。
「仏像にこめられた祈りにせまれ」。
(サヘル)そうです!
(田中)ミッションだったんですね。
(サヘル)そうなんです。
奈良国立博物館通称「奈良博」は今年開館120年!
その歴史には有名な仏像たちの姿がある
かつてはそれぞれの寺ではなく奈良博で守られていた
そうして全国から預かるものを含めると今も国宝66件重文435件を含む4,000件近い宝物が眠る。
奈良博はいわば仏教美術の「守り番」なのだ
一行はまずそんな奈良博の神髄を味わうべく特別な場所へ
わ〜これはすごそうだね。
(サヘル)はいこの中です。
すごいですね内藤さん。
こちら今。
この部屋にテレビカメラが入るのは初めて
その引き出しに眠る宝物とは?
何?
(サヘル)こちらは何でしょう?塑像といいまして粘土でつくられた仏像なんですが。
これ仏像の…これちょうど腕になります。
結構素手で触っちゃう。
触っちゃうもんだね。
普通は白い手袋を使うんですが土で出来たものなどは手袋を使うとむしろ手袋に引っ掛かってしまって粉が出てしまう。
このかけらたちは流転の歴史を経て奈良博にたどりついた
ここには…野田コレクションって?
これらは明治時代に財をなした野田家が集め後に奈良博に納めたものだ
背景にあったのは廃仏毀釈。
共に祀られてきた神と仏を明治政府が分けた事がきっかけで仏像が粗末にされた出来事だ
野田家が集めたこのかけらを奈良博は大切に守り続けている
これをあとの時代に伝えていけばまた何か新しい発見がありそしてその時代を知る手がかりになってくるはずなんです。
(サヘル)そうなんですね。
かけらとなっても仏は当時の人々がこめた祈りを物語る
これはどういう手だと…?そのとおり。
(サヘル)すごい!なぜ分かったんですか?こういう手ですよね千手観音。
千手観音の脇手と言いまして脇にあるたくさんの手のうちの1本がまあ伝わったものなんですね。
(サヘル)すごい。
「千」とは「無限」を表す。
無限に手を差し伸べ人も生き物たちも命あるものすべてを救ってほしい。
そんな祈りがこめられている
(サヘル)他の手にも何かそれぞれ時代だったりとか意味があるんですか?そうですね例えばこの手ですけども今見た手とちょっと違ってある特徴が。
そのとおり。
何で。
2人ともすごくないですか。
水かきある。
ホントだ。
(サヘル)どうして水かきがあるんですか?これは1人でも多くの人を救い出そうという手から漏れることのないようにという意味があるんだと言われていますね。
救いを求める祈りはさまざまな仏を生んだ
(田中)あっ!うわ〜これすごい。
(サヘル)これ何ですか?はいこれ千体地蔵と言いまして千体のお地蔵さまを板に表していったものなんですね。
(サヘル)何のためにつくったんですか?恐らく…
裏返すと「勢至丸」という若い男性の名前
地蔵たちは彼の供養のためつくられたのかもしれない
ここではいにしえの人々がこめたいちずな願いが大切に守られている
「探検バクモン」
奈良博探検続いては?
仏像の胎内を撮影する現場でつくられた当時の祈りに迫る
(田中)あ〜なんか。
これはすごい。
これはすごいぞ。
撮影していたのはなんと1,300年以上前につくられた観音菩薩立像だ
すごい古いじゃないですか!ね!
(サヘル)サイズが小さいのはなぜですか?お寺の本尊というよりは個人の人がプライベートにですねつくって拝むためのものだったと思われます。
この仏像の胎内は一体どうなっているのか
30秒ほどで仏さまのX線写真が現れる
(田中)あああ!いや〜何だこれ。
今測った状態だとほとんど…
仏像の上半身にはみっちり金属が詰まっていた
お金をかけて大切につくられたことを物語っている
時に研究者の予想を超えるものも写し出される
こちらは700年以上前鎌倉時代につくられた釈迦如来立像
何何?
(田中)何だこれ?何だろう。
横から撮った絵を見るとこんな感じ。
(田中)ネジみたいな何かね。
(岩井)そうですね。
(田中)あそうなの!お釈迦さまの遺骨にあたる仏舎利なんですけどそれを像の中に入れるという事で金属製のこの仏舎利自体が…これは大発見だよ。
今年専門書でも発表された大発見だ
よく見ると上のほうにちょうど…ですから恐らく昔も誰かが提げていたものかもしれないですし。
そしてこの…もしかしたらこういうちょうつがいのようなパカッと開く。
あそっか!そうですね。
ああいうものだったんじゃないかと思うんです。
これはもう要は……というか。
つくった方のね。
まさかでもこうやって見られてしまう。
見られるとは思わなかったね。
やっぱりつくることによって幸せになるというんでしょうか。
つくること自体がやっぱりその信仰っていうんですかね。
そういうところは本当にあると思います。
つくり手も幸せになるっていうことですね。
つくり手もそれからお願いした人もですね。
みんなが世の中が。
すてきですね。
ねえ。
なかなか彼女はイスラム教徒なんでねこういう偶像崇拝に関しては批判的で。
批判的じゃないよ別に。
だったらまず断ってるだろ今日のロケを。
そこまでじゃないよ別に。
すごい感動してます。
幸せへの願い。
それが仏に「命」を吹き込む
奈良には1,000年以上の時を経た国宝級の文化財がたっくさん
奈良博の中には修理などを手がける職人たちの工房がある
国の重要文化財太鼓。
神仏に音楽をささげるこの太鼓を今4年がかりで解体修理している。
表面を掃除し木の風合いを残したまま補強。
今に伝わる姿を変えず未来へと確実に手渡す
太鼓の内側には110年前修復を手がけた職人たちの名前が残る
その中の岡倉覚三という人物
またの名を岡倉天心。
明治時代廃仏毀釈で仏が次々壊されていく中文化財を守った
天心は志を同じくする仲間と日本で初めての修復専門家集団を結成。
文化財を守り伝える取り組みはここから始まった
その志は今も受け継がれる
それはもうずっとみんな感じながらやってると思いますけど。
…書いていくんですけど。
それがまたね100年後200年後また新たにね修復する人たちが見るわけですね。
その都度その都度新しい気持ちでやらないといけないなというふうに思ってます。
100年後の職人はどんな気持ちでこの太鼓に向き合うのだろうか
「探検バクモン」
一行は開館120周年の特別展「白鳳」の展示室へ
7世紀から8世紀仏教美術が花開いた白鳳時代の仏像たちが大集合
こちらの仏さまはどうやって人間を救おうかお悩み中
三重の塔の上からおろされた宝物には美しい天女が舞う
(田中)あ今写真撮ってんの?いいんですか?これ。
(サヘル)お邪魔します。
こんにちは。
(田中)こんにちは。
全国でも珍しい博物館専属の写真技師佐々木香輔
そして仏像研究のエキスパート岩田茂樹
今撮られているのが…。
こちらの薬師寺東院堂のご本尊。
聖観世音菩薩立像ですね。
国宝です。
国宝。
思わず手をあわせたくなっちゃいますね。
国宝とこんな至近距離で。
普通なかなかこんな感じ…。
そうですね。
白鳳時代の傑作…
日本人に古くから愛されてきた観音菩薩の一人だ
その表情は慈悲深く優しい
展示中だからこそ撮れる写真。
拡大すると…
一見真っ黒にしか見えないんですけどこうやってご覧頂くと例えば目の瞳の黒い部分。
その周りの赤い部分見えてきますよね。
それからおひげがはっきり描かれている。
この眉毛を更に上げると群青という青の絵の具と緑青という緑の絵の具二重に引かれてるというようなことも見えてきますね。
(田中)ふ〜んホントだね。
(サヘル)すごい。
産毛まであるんですか。
(田中)それね。
(岩田)そうなんですよ。
ほつれ毛と言いましょうかねこういうふうに描かれている。
(サヘル)すごい細か〜い。
…いいのかなというようなことを思っております。
奈良博には全国で最も多い38万枚余りの文化財の写真がある
これらは学校の教科書をはじめ図録やポスター研究にも使われる
開館して120年。
数々の写真は実物になかなか会うことのできない人たちにその姿と大切さと祈りを伝えてきた
この日もカメラマン佐々木は見る人の心をつかむ1枚に挑んでいた
俺はお坊さんから教えてもらったんですけど…
(サヘル)そうだったんですね。
うん。
佐々木手をあわせる人々の目線を意識しながらその祈りに応える優しい表情を引き出す
(サヘル)お〜すてき〜!
(田中)ああいいですね。
ホントだ。
(サヘル)写真だけどなんか…
この写真で佐々木がこだわったのは照明の角度だ
ライトのわずかな角度の違いで生まれる表情の差を佐々木が見せてくれた
左側は上から光を当てたもの。
やわらかくほほ笑んでいるようにも見える。
一方右側は下から。
近寄りがたいような威厳がにじみ出る
あ〜随分違うねまた。
(佐々木)今見て頂いたように本当に光のちょっとした位置で仏さまの表情が変わってくるので…
(田中)ある意味そうですよね。
(佐々木)そうなんです。
何を一番やっぱり伝えたいですか?私が写真を撮ることで本当に言葉なんかよりも直感的に仏像の魅力というのを伝える事ができると思うので写真では。
佐々木が捉えるもの。
それはつくり手の思いそして祈る人の思い。
未来に伝えられると信じて
最後に一行が出会ったのは…
うわ〜また!立派だなこれは。
大きいですね。
薬師寺からお越しの…
いや〜これはすごいね。
ははあ〜。
(田中)なんか3メートルもっと高く見えますね。
そうですね。
あ〜ホントだ!背中がね。
ヒップラインとか。
(田中)後ろから見たら女性かなと思いますね。
くびれがあって。
この姿というのは…。
貴重ですよね。
後ろから見ることできないですもんね。
そうですね。
月光菩薩は寺では金色の光背を背負い薬師如来の傍らに立つ
病が治りいつまでも健康でいられますように。
この仏像たちはある人の祈りから生まれた
その人とは?
これこんな間近で見ることはまずないからね。
これは持統天皇が病気になられた時にご主人の天武天皇が発願された。
(田中)書いてあるんですか。
書かれています。
この薬師寺というお寺は奥様のために天武天皇が発願された。
この健康でいたいあるいは亡くなった人を供養したい。
これ実は私たちが今行っている祈りとあまり変わりがない。
ですからそういう気持ちを我々も受け継いでいる。
遠い昔の全然関係ないということよりも今我々もそのままずっと伝承しているというか。
身近に感じて頂ければ。
(鐘の音)
(読経)
(鐘の音)2015/08/26(水) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
探検バクモン「ノリノリ祈り!仏さま」[解][字]

優しく穏やかで、崇高。奈良国立博物館には、拝見するだけで癒やされる仏様がそろう。バックヤードで出会う宝物には、現代に通じるいにしえの人々の祈りが込められていた!

詳細情報
番組内容
何かとお疲れさまです!優しいほほえみの仏様がたくさん出迎える極上のオアシス・奈良国立博物館へ!テレビ初公開のある部屋で、数奇な運命をたどった貴重なかけらを発見。仏像の胎内を調査するレントゲン室では、今年専門書で発表された、知られざる祈りの結晶に出会う。休館日の特別展の会場では、いにしえの祈りを後世に伝える写真撮影のワザに驚嘆。現代の祈りは、1300年前の祈りに通じる。そんな祈りの原点を堪能せよ!
出演者
【ゲスト】サヘル・ローズ,【司会】爆笑問題(太田光・田中裕二),【語り】木村昴

ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
バラエティ – 旅バラエティ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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