超絶 凄(すご)ワザ!「激突! 旋盤VSヘラ絞り〜究極の精度対決〜」(後編) 2015.08.28


いろんな顔を持つ街。
華やかなカンヌもすてきだけど人々の心の中では今もカンヌは小さな村のまんまなんだろうな。
「超絶凄ワザ!」。
今回は金属加工で…名うての職人がスタジオで激突!お題は…これを寸法ぴったりに作れるか?実現すればまさに奇跡。
もし極めて精度の高い一体形状ができたなら…。
例えばロケットや新幹線。
より速くより遠くへ行ける。
更にこすれ合う部品の摩擦も減る。
耐久性や燃費が向上するのだ!今回の対決金属加工の王道のワザがあいまみえる。
まずは削りのワザ。
対するは曲げ伸ばしのワザ。
削ってぴったりか伸ばしてぴったりか。
勝つのはどっちだ!今回は金属加工で究極の精度対決です。
そのワザが目の前で見れるって事ですね。
そういう事なんですよ。
さあ今回作って頂くもののサンプルがこちらです。
これは紙で作ったものですけれどもこれを両者には金属で一体形状で継ぎ目なしで作って頂きます。
この条件で作れますか?ってとこほとんどの技術者であるとか専門家がこれは無理やってねおっしゃったんですよね。
でもしこれがホントに作る事ができたら均一な圧力が求められたりとか軽量化が求められている航空宇宙産業医療分野でも役立つといわれているものなんですね。
それに挑んで頂いたふた組。
改めてご紹介します。
旋盤職人の藤原さんです。
よろしくお願い致します。
お願いします。
藤原が使うのは…回転させた金属に刃物を当て削り出していく。
工作機械の王様と呼ばれる。
その技術力の高さは全国でも評判だ。
同業他社から研修講師として引っ張りだこ。
父親が営む町工場で育った藤原。
初めて旋盤を使ったのは何と8歳!子供のころから熟練職人のワザを学んできた。
一方のヘラ絞りで挑んで頂きます白鳥兄弟です。
よろしくお願い致します。
よろしくお願いします。
ヘラ絞りとはこんな技術。
金属の板を回転させそこにヘラと呼ばれる棒を押し当てる。
体全体で力を加えぐぐ〜っと曲げて伸ばすのだ。
兄で社長の白鳥勝彦。
弟の職人政彦。
二人三脚で45年。
ヘラ絞り一筋でやってきた。
兄勝彦は設計担当。
斬新なアイデアでどんな難題も解決する。
弟の政彦金属を曲げて伸ばして45年。
いまだ現役。
その腕は世界から認められている。
現在フランスで建設が進む国際共同プロジェクトの核融合炉。
その要となるエネルギー増幅装置の試作部品を手掛けた。
極めて高い精度が出せる。
さあ今からですね実践して頂くわけですけれども藤原さん今の心境っていうのはいかがでしょう?プレッシャーだけですね。
とにかく最後まできちっとちゃんと仕事してちゃんと答えが出る。
それがこの世界やと思ってます。
なるほど〜。
さあ対しますヘラ絞り職人の白鳥兄弟。
弟さんどうですか?今の心境っていうのは。
すごい今ドキドキしてます。
でまた全然違うアプローチやから。
ほんまに異種格闘技ですよね。
さあそれでは対決の幕開けです。
お題はこの形。
これを継ぎ目なしの一体形状で作る。
素材はチタン。
軽くて丈夫だが加工が難しい。
更に薄さは0.3mm以下。
破れやすく難易度は更に上がる。
完成させる事さえ至難のワザだ。
競うのはその精度。
両端を直径50mm中央を直径20mmぴったりにより近づけた方が勝ちとなる。
さあこの実況席にはですね解説の先生そしてそれぞれの応援者の皆さんをお招きしました。
これすごい対決なんですよね?すごい対決ですね。
これあの見てる皆様方のすごく参考にもなるしノウハウの塊ですね。
あ〜そうですか。
すばらしいですよこれは。
ルール!加工法が違うためスタートの形状は自由とする。
ヘラ絞りは板。
旋盤は円柱だ。
・スリーツーワン。
(ブザー)さあここから制限時間2時間で精度ぴったりに仕上げて頂きます。
それぞれあの得意な加工方法が違いますので最初の素材が違います。
ヘラ絞りはここで既にバーナーの火がつきました。
ヘラ絞りは一枚の板から絞って曲げて伸ばしていきます。
旋盤の方も円柱が設置されました。
旋盤はこの素材を回転させながら刃物を当てていきます。
今日は旋盤の藤原さんご自身でご指導なさったお弟子さんもいらっしゃっていて「ぶざまな姿は見せられない」というふうに始まる前におっしゃっていました。
さあヘラ絞りはヘラが当たっていきます。
ヘラ絞り政彦。
硬いチタンをバーナーの火でやわらかくしながら加工する。
速いな〜。
ヘラ絞りの武器はそのスピードだ。
さっきまでね一枚やったのに。
真っ平ら…これですよはい。
お兄さんスピード的にはこんなもんですか?ふだんから。
(勝彦)そうですね。
え〜速いな。
まさに円筒型の…はい。
これさっきまで一枚板だったんですよね。
もうコップになっちゃいました。
ここから段階を踏んで目指す形を作っていく。
使うのはこの2つの型。
まずは円柱の型でコップのような形に。
続いてお題に合わせた型を使う。
最後に両端を切り落として完成だ。
ヘラ絞りはですねあの一つ一つではなくてここで一気に3つの板をコップ型にならしていきます。
先作っとくんですか。
ほんでどれか一番ええのでっていう…。
そういう事なんですね。
あなるほどなるほど。
勝彦さんこれも作戦なんですよね?12分で一気に3つ作った。
この中から最も出来のいいものを選ぶ作戦だ。
一方野村さん旋盤はこれは一つをじっくり作り上げるという事ですよね?旋盤藤原は…旋盤は真ん中が開きましたけれども…。
次は側面を削り出そうという段階。
削ってみると…。
かなりやっかいそうですね。
(海野)切りクズが詰まっちゃうともう作業が不能になっちゃいますからね。
難しいあれですね。
大量の切りクズが絡みつく。
加工しにくいチタンの特性だ。
これを取り除くだけで時間は大幅にロス。
ホントにこのチタンはねちっこいですね。
こうやって見ると。
一方ヘラ絞り政彦。
お題の形に一気に近づける。
さあヘラ真ん中に当てていきます。
少しずつくびれができていきます。
きれいやな〜。
あっという間に…。
すごいねこの職人技。
これ見れるな〜ずっと見てれるなこの作業。
ホントですね。
まるであめ細工のように美しく変化するチタン。
しかしここからが最大の難関だ!練習を重ねる政彦に一つの壁が立ちはだかった。
今回の条件薄さ0.3mm以下を狙ったが…簡単に破れた。
それもそのはず。
ふだんの仕事の半分以下の薄さだからだ。
成功の鍵を握るのがこの右わき。
何と金属の厚みを右わきの感覚だけで判断できるという。
その感覚を極限まで高め挑む本番。
破れを防ぐ事はできるのか。
コンマ3以下を目指すにあたってここで破れないかどうか。
かなり慎重さが必要です。
はい。
きた!あのわきがすごいんですよ。
最初はちょっとボコボコしてた面が真っ平らになってきましたね。
さあこれはかなり仕上げに近いという事でしょうか?
(勝彦)そうですね。
順調順調。
特訓の成果が出ている。
ところがここで…。
ちょっと外れにくそうですかねやっぱり型から。
型からチタンが外れにくそうだ。
型がダレる。
それは一体?実は火を当てながら加工を続けるとチタンだけでなく型もやわらかくなる。
するとヘラで押す力で型が僅かに変形してしまうのだ。
その変形した部分がチタンを外す時に引っ掛かった。
このままではゆがんだ形になってしまう。
政彦一転大ピンチ!どうする?え〜!すげえ!何と!その場で型を直し始めた。
変形した部分を確実に見極め平らに戻す。
とっさの判断でピンチを切り抜けた。
凄ワザだ!
(勝彦)あ〜良かった。
取れましたね。
先ほどより結構すんなり取れた気がします。
型は直った。
しかしこの1つ目は既に精度が落ちてしまった可能性が高い。
ここで政彦決断する。
あ…勝彦さんまたコップ型のものを持ちましたね。
さあ政彦さんはもう一度コップ型から作るようです。
1つ目を諦め予備の2つ目に切り替えた。
残り時間を考えるとギリギリだ。
間に合うのか?一方旋盤藤原。
内側を削っている。
さあ旋盤ですけれどもどうでしょう?野村さん。
まだ全工程の半分にも達していない。
こちらも時間ギリギリのペース。
ここから先ミスは許されない。
ヘラ絞り政彦。
2つ目を製作中。
わきの下の感覚で…。
わきの下で何か測った事ないですよね感覚。
体温ぐらいですよ。
ねえ測れんの。
勝彦さん…残り時間は50分。
何とか間に合いそうだ。
一方旋盤藤原。
今度は外側から削って薄さ0.3mm以下を目指す。
しかしここに大きな難問がある。
練習を重ねる藤原。
削って薄くしようとすると…。
(ビビリの音)不気味な音が響く。
この音に深刻な問題が…。
極めて薄い金属に刃物を押し当てるとその圧力で外側に広がってしまう。
この時に出るのがビビリの音だ。
このままでは狙いどおりに削れない。
藤原どんな対策を用意してきたのか。
旋盤はビビリに問題がありますもんね。
ここでね。
秘密兵器がこの鋼だ。
実はこの鋼チタンの内側にぴったりはまるように100分の1mmのズレもなく作り上げた。
狙いはこうだ!この鋼をチタンの内側にはめてから外側を削る。
そうすれば中の鋼が支えとなり薄くなっても削れると考えたのだ。
この作戦うまくいくか?出来栄えを確かめる。
うわ〜すげえ!藤原も満足の様子。
あとは反対側を削る。
両者大詰めラスト30分!旋盤藤原。
切りクズに邪魔されて先に進めないようです。
ここにきて切りクズが急に増えた。
なぜだ?長時間の加工で刃先の切れ味が落ちたのだ。
これはまずい!ここで研ぎ直すと制限時間に間に合わない。
追い詰められた旋盤の申し子藤原一体どうする?え〜!
(海野)お〜すごいね。
何かが違う。
削る向きが逆だ!これまでは左から右へ削っていた。
これが旋盤の基本だ。
しかし今は真逆。
右から左へ削っている。
通常は刃先の前面を使う。
しかしここが摩耗した。
そこで藤原摩耗していない側面を使うため急きょ削る向きを逆にしたのだ。
常識にとらわれない発想と冷静な判断力がなせる凄ワザだ!そしてヘラ絞りですけれども政彦さんは今何やってるんでしょうか?2つ目を完成させたと思われた政彦。
何と3つ目を作り始めた。
その場合だと賭けですよね一つの。
残り時間は27分。
これまでにかかった時間を考えると明らかに間に合わない。
ただ時間は残り10分です。
うわ間に合うの?これ。
一体どういうつもりなんだ?残り3分30秒。
さあ藤原さん着けていたルーペを外しました。
この作業をしているという事は…。
(野村)出来上がった…。
あちょっと気になるところがあるのかもしれません。
旋盤藤原も完成かと思いきや作業を再開。
どうする気だ?うわ!すげえ!もう3分切りますよ。
手で金属回してますね。
何と!手で回して削り微調整!間に合うか?さあヘラ絞りの…あ!政彦さんほぼ最終版を…3つ目も持ってきました。
すげえ…。
もう藤原さんはあと手でほんの微調整をしているところです。
終わりました!さあ旋盤藤原さん完成という事です。
完成した場合は完成したと手を上げて教えて下さい。
政彦さん完成しましたでしょうか?政彦さん手上げて頂いてもいいですか?お疲れさまでした!いや〜すごい!あと4秒というところ。
ヘラ絞り政彦。
3つ目は間に合ったのか?今そちらに置いたのはちなみに何個目なんでしょう?3個目はどうやったんですか?あ…途中で?時間がきたのでじゃあ2個目でっていう事なんですね。
実は政彦2つ目を既に完成させていた。
しかし更に高い精度を目指し3つ目にチャレンジした。
終了間際2つ目の方が精度が高いととっさに判断。
どんな状況でもベストを尽くす政彦のファインプレーだ!測定はまず薄さから。
0.3mm以下にできたのか。
両者とも余裕でクリア!勝敗を決するのは寸法の精度だ。
両端は直径50mm中央は直径20mm。
3か所の誤差の平均値を割り出す。
数字が小さい方が勝ちとなります。
なるほど。
まずはヘラ絞り白鳥兄弟。
一方旋盤藤原。
勝者は旋盤藤原!という結果ですけどまず藤原さん。
最後の手で回して削られたので…。
あそこを残したまま出すのはやっぱできなかったんですよ。
あの〜…きちっと取ってあとはもう天に任せようと。
さあ政彦さん。
いかがでしょう?この数字は。
うん良かったです。
ねえ!ヘラ絞りでこの数値ってすごいでしょ?
(海野)ホントもう神業ですよ。
旋盤でもそうですけど神業ですよ。
ええ。
奥さんいかがですか?もううれしくて涙が出る。
頑張ってくれてありがとう!さあ先生。
いやだからホントにあっちこっちの工場でこんな事が行われている。
工場ガラス張りにした方がほんまいいんじゃないですか?マジで。
両者健闘をたたえて握手をお願いします。
進化を続ける職人の手仕事。
彼らのワザが日本の未来を切り開く!2015/08/28(金) 16:20〜16:50
NHK総合1・神戸
超絶 凄(すご)ワザ!「激突! 旋盤VSヘラ絞り〜究極の精度対決〜」(後編)[字][再]

金属加工の達人が、究極精度を目指しスタジオでガチンコバトル!今夜決着!挑むのは8歳から腕を磨いた旋盤職人と曲げ伸ばしの魔術師、ヘラ絞り職人兄弟。奇跡の加工なるか

詳細情報
番組内容
金属加工の達人が、究極精度を目指しスタジオでガチバトル!今夜決着だ!挑むのは8歳から腕を磨いた旋盤職人と曲げ伸ばしの魔術師、ヘラ絞り職人兄弟。お題は「奇跡の極薄一体形状」。多くの金属加工業者が音を上げた超難題だ。つくることさえ難しいこの形状を、いかに寸法ぴったりに仕上げるかで勝負する。金属加工の常識を超える難加工に両者は悪戦苦闘。あらん限りの技を繰り出し、壮絶な戦いを繰り広げる。勝負の行方はいかに
出演者
【出演】挑戦企業…箕輪ヘラ絞製作所,ヒューテック,専門家…海野邦昭,【司会】千原ジュニア,池田伸子,【語り】千葉繁

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他
バラエティ – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:11125(0x2B75)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: