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【LA発 米国通信】
ついにサンフランシスコに海外抗日記念館がオープン 西海岸は歴史戦の主戦場に…慰安婦決議の行方は?
終戦から70年にあたる8月15日、米カリフォルニア州サンフランシスコ市の中華街に中国国外で初となる抗日戦争記念館がオープンした。9月にはサンフランシスコ市議会で慰安婦像(碑)設置を支持する決議案が改めて取り上げられる予定で、“歴史戦”における米国の主戦場との位置づけは続きそうだ。
元外務次官が来賓
サンフランシスコの中華街は全米最大といわれる。中華料理店や雑貨店などが並び、ホリデーシーズンには世界中からの観光客でにぎわう。オバマ大統領やミッシェル夫人が訪れた際の写真を誇らしげに掲げるレストランもあり、そうした店には長蛇の列ができる。
年間を通じて気温がほぼ変わらないのがサンフランシスコの特徴で、夏でも20度前後の日が多いが、8月15日は30度近くまで気温が上がり、とても暑い日だった。東西南北に張り巡らされた路地の一角が封鎖され、特設ステージが設置されていた。午後2時、大音響が通行人の足を止めた。「海外抗日戦争記念館」が開館した瞬間だ。
濃紺のチャイナドレスを着た在米実業家、フローレンス・ファン館長は「真の歴史を伝える」と力を込めてあいさつした。