山口組分裂:組長11人が新組織…5人絶縁、8人破門

毎日新聞 2015年08月29日 08時30分

 指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)の分裂問題で、関西を中心とした11人の直系組長(2次団体組長)が新組織を結成する見通しになったことが、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると山口組執行部は、脱退の動きを見せた山健組(神戸市中央区)や宅見組(大阪市中央区)などの組長5人を永久に組織に戻れない「絶縁」、8人を追放にあたる「破門」の処分にした。破門処分のうち2人は引退し、新組織には組長11人が加わるとみられる。ただ、これらの組織の構成員が全て新組織に移るかは不透明。別の組織が合流する可能性もあり、規模などは流動的だ。

 月内にも新組織を結成し、山健組の井上邦雄組長を中心に組織固めをするとみられる。「山口組」を含む名称や代紋(シンボル)を使い続ける方針といい、山口組側の反発も予想される。山健組の事務所では28日、幹部らによる会合が開かれたとみられ、兵庫県警が警戒にあたった。

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