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苦肉の策から生まれた「映画村」は日本で初めてのテーマパーク

2015.03.21 16:00

 日本初のテーマパークとして発足した「映画村」は、オープン3日間で7万人以上の来場者を呼ぶ人気スポットとなり、現在でも、子どもたちの忍者人気を当て込んで、新たに「忍者修行道場」「忍者の砦」といったアトラクションを設けるなど、新たな客層の開拓にも余念がない。

 しかし、そもそもなぜ「映画村」ができたかというと、時代劇や任侠映画が衰退し、京都撮影所の経営が困難になったからだ。オープンセットを有料で開放してテーマパークとするというのは、当時の京都撮影所長の高岩淡(たかいわ・たん)が、撮影所の生き残りをかけて生み出した「苦肉の策」であったという。

 このあたりの事情は、先ごろ河出文庫の一冊としてよみがえった春日太一氏の『時代劇は死なず!《完全版》京都太秦の「職人」たち』に詳しいので、ぜひご一読を。

「映画村」の成功で、東映京都は経営の危機を脱した。しかし、時代劇の衰退という流れは止めようもなく、撮影スタジオの一部を映画村の新アトラクションに転用するという事態も起きている。京都撮影所長の竹村寧人(やすと)氏によれば、スタジオで働く職人や出入りの業者の人数は、「全盛期の十分の一もいないのでは」という。

※週刊ポスト2015年3月27日号

 日本初のテーマパークとして発足した「映画村」は、オープン3日間で7万人以上の来場者を呼ぶ人気スポットとなり、現在でも、子どもたちの忍者人気を当て込んで、新たに「忍者修行道場」「忍者の砦」といったアトラクションを設けるなど、新たな客層の開拓にも余念がない。

 しかし、そもそもなぜ「映画村」ができたかというと、時代劇や任侠映画が衰退し、京都撮影所の経営が困難になったからだ。オープンセットを有料で開放してテーマパークとするというのは、当時の京都撮影所長の高岩淡(たかいわ・たん)が、撮影所の生き残りをかけて生み出した「苦肉の策」であったという。

 このあたりの事情は、先ごろ河出文庫の一冊としてよみがえった春日太一氏の『時代劇は死なず!《完全版》京都太秦の「職人」たち』に詳しいので、ぜひご一読を。

「映画村」の成功で、東映京都は経営の危機を脱した。しかし、時代劇の衰退という流れは止めようもなく、撮影スタジオの一部を映画村の新アトラクションに転用するという事態も起きている。京都撮影所長の竹村寧人(やすと)氏によれば、スタジオで働く職人や出入りの業者の人数は、「全盛期の十分の一もいないのでは」という。

※週刊ポスト2015年3月27日号

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