法政大学の第3水準漢字

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あるウェブサイトで「さったホール」という表記を見て、頭の中で警報音が鳴り始めました。

リンク先をたどってみたら、やはり、漢字表記は「薩埵ホール」でした。「薩埵」の「埵」の字がJIS X 0208にない、JIS X 0213の第3水準漢字なので、平仮名で書かれていたようです。この字の面区点番号は1-15-51です。

これは東京・市ヶ谷の法政大学の施設です。薩埵ホールという名称は、法政大学の前身・東京法学社の設立にかかわった一人、薩埵正邦の名に由来するようです。

以前、法政大学のセミナーか何かの案内の電子メールを受け取ったときに、文面の中に「薩た」と書かれていて、その字面を奇異に思ったことがあります。ISO-2022-JPでは「埵」の字を表せません。

第3第4水準辞書では、「さった」から「薩埵」に変換できます。法政大学関係者の方もぜひお試しください。(なお、法政大学のウェブサイトではUTF-8を使っていて、「埵」の字も文字参照などでなく文字そのものとして符号化しています)

名字としての「薩埵」が何に由来するのかは私は知りませんが、仏教でいう「菩提薩埵」(梵語bodhisattva、菩薩)にも同じ字が使われます。この言葉は般若心経にも出てきます。般若心経にも第3水準漢字は必要なわけです。また、「薩埵峠」という峠が静岡県にあります。これらの「菩提薩埵」や「薩埵峠」も、第3第4水準辞書があれば、なんなく普通に変換できます。第3第4水準辞書は、今や必需品といって良いでしょう。

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