民主党の参議院議員・有田芳生氏が7月17日、新国立競技場の建設計画が白紙撤回された件について、自身のフェイスブックで所感を述べている。

　2520億円もの総工費が批判の対象となったことを受けて、建設計画を見直すと発表した安倍晋三首相に対し、有田氏は「正直に言って『いまさら』の思いが強いです」と呆れ気味。そんな有田氏だが、実は2014年の2月5日の予算員会で新国立競技場の問題点を質問していた。しかし、

「ところが質問の冒頭でNHKの経営委員だった百田尚樹氏による都知事候補への『人間のクズ』発言を取り上げたため、テレビや新聞の報道はそこに集中し、現地取材をふくめ、いちばん重点を置いた新国立競技場問題は、北海道新聞が小さく記事にしてくれた以外は、残念ながらまったく報道されませんでした」

　とのことで、この時は、百田尚樹氏の問題発言の影に隠れる形で、新国立競技場の問題点が、マスコミであまり報じられなかったと嘆いている。さらに、

「質問では膨大な予算規模をかかえる問題はもちろん、ザハ・ハディド氏にデザイン監修料を13億円も支払うことや、環境破壊問題など、新国立競技場をめぐる課題を詳細に問うています」

　と、総工費以外の環境破壊なども問題点も指摘していたことを紹介。

「いま社会的関心が高まり、政権も計画を変更せざるをえないところに追い込まれました。この問題をはじめてまとめて取り上げた質問として、該当部分を掲載します」

　として、質問の内容をフェイスブックで公開している。

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