坂本が四回、チームとして久々の適時打。猛攻撃の口火を切った (撮影・納冨康)【拡大】
若きリーダーが重たい空気を振り払った。四回無死一、二塁。坂本の強烈な打球が三遊間を抜けた。2試合連続の零敗、41イニングぶりの適時打に球場にもチームにも笑顔が戻った。
「ネガティブなことは考えずに、『俺は打つんだ!』という気持ちで打席に立ちました。みんなが喜んでくれてよかった」
主将の先制打が呼び水となり、村田にも9号3ランが出て一挙6得点。最近11試合で10勝の中日をねじ伏せ、中日戦では通算1000勝を達成。22日の広島戦から続いていた連敗を5で止めた。
「監督からも『強気な姿勢を大事に』ということだった」。試合前には首脳陣の指令で普段より1時間早い午後1時半から全体練習がスタートした。坂本、阿部、村田ら主力が大粒の汗を流して振りこんだ。効果はてきめん。坂本の15試合ぶりの3安打など10安打で7得点の猛攻を見せた。残塁地獄の負の連鎖もこの日は4にとどめた。