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【ゴルフ】

池田勇太が今季初Vへ首位発進

2015年8月28日 紙面から

第1日、6アンダーで首位の池田勇太=芥屋GCで

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◇RIZAP KBCオーガスタ<第1日>

 ▽27日、福岡県糸島市、芥屋ゴルフ倶楽部(7151ヤード、パー72)▽晴れ、気温28・6度、西北西1・9メートル▽賞金総額1億1000万円、優勝2200万円▽138選手(アマチュア7人)▽観衆1240人

 今季ツアー初勝利を狙う池田勇太(29)=日清食品=が8バーディー、2ボギーの66で回り、K・T・ゴン(韓国)と並んで今季初めて首位発進した。国内男子ツアーは約1カ月間の中断期間を経ての再開初戦。1打差の5アンダーで片岡大育(26)=Kochi黒潮CC、横田真一(43)=サクセスプロ、B・ケネディ(オーストラリア)が続いた。

 表情は穏やかだったが、池田の眼光には決意に満ちた力があった。

 「(選手会長として)選手には申し訳ないし、迷惑をかけて、ふがいない気持ちになる。ここからは試合が続くので、選手として自分自身のプレーを見せていくしかない」

 シーズン中ながら、ダンロップ・スリクソン福島オープンから約1カ月という長期中断。7月末のインドネシア・プロ選手権はスポンサーの事情、8月のバスコリー・クラシックはマレーシアの政治情勢を理由に事実上の中止となった。選手会長として、試合増に向けて奔走してきただけに、「何で…」の思いがあった。湧き上がる喪失感と自責の念。苦い思いを巡らせた先にあったのは、やはりプレーヤーとしての闘志だった。

 出だしの10番でいきなりバーディーを奪った。11番。ティーショットを木の枝に当て、バンカーに入れながらもナイスパーで危機を脱した。何食わぬ顔で好機をつくり、バーディーの山を築いていったにもかかわらず、「7番でボギー、9番でバーディーを取れなかったことがふに落ちない」と真っ先に反省点が口を突いて出た。モヤモヤを消し、たぎるような気概をプレーだけに向かわせていた。

 「優勝しなきゃいけないのは当たり前。一試合一試合、一日一日、一ホール一ホールを大事に思ってプレー、戦わないといけない。その積み重ねなのかなと思う」

 悔しさも、ふがいなさものみ込み、一戦必勝、一打入魂のスタイルで、池田が今季初優勝へ立ち向かう。 (松岡祐司)

 

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