独り暮らしであれご家族がいらっしゃる方であれ、料理をする方なら
多少なりとも食材のコストパフォーマンスを気にすることがあるのではないでしょうか。
先日こんな記事を見かけました。
・「ほんとうにモヤシが一番安いのか」-@nifty:デイリーポータルZ
「金がないからモヤシばっかり食べてる」金のない学生の定番のセリフだ。
モヤシは一袋が数十円で売っている。確かに一見安いように感じるが、本当にそうだろうか。
(中略)
モヤシは数十円で売っていて安い。しかしそれは一袋あたりの量が少ないからでは、と僕はにらんでいる。それならば、単位をそろえていろんな食材と比べてみればいいんじゃないのか。
今回は「100円を基準にどれだけの量になるか」というところから食材を見てみたい。こんな風に計算してみよう。
全体の量÷値段×100=100円あたりの量!!
ここでは貧乏学生・独り暮らしの友として定番のもやしを基準にして比較した結果、
キャベツの方が安いという結論を出してらっしゃいました。
これはこれで興味深い記事でしたが、私としては100円あたりの量(重さ)だけではなく、
栄養価を比較した方がより実用的ではないかと考えました。
そこで西友ネットスーパーと食品成分データベースを参考にして、(*1)
野菜類を中心にいくつかの食材の100円あたりの栄養価を比較してみました。
価格を調べるための情報源を西友ひとつに絞ったため、
そこで取り扱っている食材のみを比較対照しました。(*2)
<100円あたりの熱量の高いもの>
・鶏卵;492kcal
・牛乳;445kcal
・フルーツグラノーラ;356kcal (※個人的によく食べるため比較に入れました。)
・納豆;309kcal
・もやし;264kcal
・鶏むね肉;259kcal
・にんじん;258kcal
・さつまいも;245kcal
・じゃがいも;230kcal
・キャベツ;158kcal
<100円あたりのタンパク質の多いもの>
・鶏むね肉;52.1g
・鶏卵;40.1g
・もやし;26.4g
・納豆;25.5g
・牛乳;21.9g
・ブロッコリー;13.3g
・キャベツ;8.9g
・フルーツグラノーラ;5.8g
・じゃがいも;4.8g
・にんじん;4.2g
<100円あたりの食物繊維の多いもの>
・にんじん;18.8g
・もやし;16.4g
・ブロッコリー;13.6g
・キャベツ;12.3g
・大根;11.2g
・納豆;10.4g
・フルーツグラノーラ;7.2g
・はくさい;6.7g
・玉ねぎ;5.7g
・かぼちゃ;5.1g
なお、これらに加えて脂質・炭水化物・ナトリウム・カリウム量も産出し、
一覧表にしてあります。(下画像クリックで表全体を見ることができます。)
画像では見えにくいところもあると思うので、
googleドキュメントに一覧表を載せました。
編集はできませんが、ご自由に閲覧・参照してください。
こうして見ると、もやしは割とバランス良くコストパフォーマンスに優れているように思いますね。
もちろん今回算出しなかった他の栄養素も考慮すると
単一もしくは少数の食材のみで食事を賄うのは栄養バランスが悪くなりかねません。
また、食材の販売量や単価、それらに含まれる栄養価は
地域や店舗、季節、調理によっても変化すると思います。
あくまでここに出したデータは参考の一部として用いてください。
*1;参考にしたサイトへのリンク。
・「西友ネットスーパー」;現在販売されている食材の販売単位・単価の参考に使用。
・「食品成分データベース」;五訂増補 日本食品標準成分表(平成17年1月24日 文部科学省 科学技術・学術審議会 資源調査分科会 報告)のデータを得るために使用。
*2;魚介類も比較に入れたかったのですが、残念ながら良い食材が取り扱われてませんでした。残念。