2015年8月29日01時03分
経営再建中のシャープは、大阪市阿倍野区の本社を、不動産大手のNTT都市開発に売却する方針を固めた。関係者によると、売却の入札には10社超が参加し、8月20日の2度目の入札で決めたという。
将来的に商業施設とマンションの用地になるとみられる。シャープは当面、土地や建物を借りて使いながら、移転先を探す。
シャープは2015年3月期決算で2223億円の純損失となり、単体で債務超過に陥った。5月に発表した中期経営計画で不動産などの売却を決め、本社のビルや土地が対象だった。
本社のある場所は、創業者の故早川徳次氏が前身の「早川金属工業研究所」を立ち上げたゆかりの地だ。高橋興三社長は5月の記者会見で「本社を売却しても、構造改革を推進したいという強い意志だ」と話していた。
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