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 九州電力は28日、新規制基準下で初めて再稼働した川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市、89万キロワット)が、9月10日から営業運転に移る見通しだと発表した。今月31日に原子炉がフル稼働となり、原子力規制委員会の最終検査で問題がなければ営業運転となる。再稼働を巡る約2年間の手続きが終わる。

 29日に発電機の出力を100%にして、31日に原子炉の熱を一定に保つフル稼働の状態となる。9月9日、10日に規制委による最後の使用前検査を受ける。

 川内1号機は8月11日に原子炉を起動して再稼働し、14日に発送電を始めた。ただ、20日に設備の一部で海水が漏れるトラブルが発覚し、25日のフル稼働を延期した。その後、修復作業を施し、営業運転は予定していた「9月上旬」に間に合わせた形だ。