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最終更新:2015年8月28日(金) 20時4分

帰還困難区域のモミの木に変化、環境省が調査

 福島第一原発近くの帰還困難区域内にあるモミの木の形に変化が見られるという調査結果を環境省が発表しました。

 中心となる幹が枝分かれしたモミの木。これは、福島県の帰還困難区域内で見つかったものです。正常なモミの木はまっすぐ幹が伸びているのに対し、形が変化しています。

 環境省は今年1月、帰還困難区域内の3か所でモミの木を調査しました。その結果、3地点全てで、高い割合で木の形の変化が見られたということです。また、形が変化したモミの数は、空間線量が高い地域ほど多かったということです。

 「放射線の影響も可能性の一つだとわかった。放射線によって起きているかどうかは現時点では不明」(分析した放射線医学総合研究所 吉田聡工学博士)

 これまでの環境省の調査では、他の野生動植物に形態変化は確認されていないということで、変化が確認されたのはモミの木が初めてです。環境省は今後、モミの木が受けた被ばく線量を調べるなどして、放射線の影響との因果関係を明らかにしていきたいとしています。(28日19:10)

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