ゆう活1カ月:定時退庁65%は変わらず
毎日新聞 2015年08月07日 10時04分(最終更新 08月07日 10時17分)
内閣人事局は7日午前、国家公務員の朝型勤務「ゆう活」について、導入から約1カ月後の7月29日の実施状況を発表した。中央省庁では職員約4万人の6割に当たる約2万4000人が朝型勤務をし、定時退庁したのは65%だった。導入初日の7月1日も65%で、「働き方改革」は政府の狙い通りには進んでいないようだ。
朝型勤務をしていない人を含む全職員のうち、午後8時までに退庁したのは83%で、7月1日より5ポイント減少した。国会会期中で仕事が多いことなどが原因とみられる。
内閣人事局は「ほぼ1カ月たっても達成率65%を維持できた」と前向きだが、始業時刻を早めても目標の退庁時刻を守れず、結果的に労働時間が長くなってしまう弊害が改善されていないともいえる。【細川貴代】