遠藤利明五輪相は28日、新国立競技場に関する関係閣僚会議後の記者会見で、取りまとめた新整備計画について「理解いただけると思い決定した。削れるものはしっかり削り、レガシー(遺産)としてしっかり残せるものだ」と述べた。
遠藤五輪相は新整備計画の責任者として同会議の議長に就任。7月以降、競技団体の責任者やアスリート、建築家ら約40人からヒアリングしてきた。「要望を全部かなえられればベストだが、工期を考えると月内に計画をまとめないと間に合わない。悩みながら最大限配慮した」と理解を求めた。
新計画では将来、競技場の収容規模を8万人に拡張した場合、陸上競技のトラックをつぶさなければならない仕様となった。遠藤五輪相は「大変申し訳なく思っている。『できれば』という思いもあったが」と語った。
関係閣僚会議には東京都の舛添要一知事も参加。会議後、「これまで主張してきた『アスリートファースト』や『バリアフリー』などが(計画に)入っている。都としても全面的に協力する」との考えを示した。
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