Thomas Hellum
トーマス・ヘルム
The world's most boring television and why it's hilariously addictive
世界一退屈なテレビ番組に、病みつきになるワケ
その時間を満喫できるということ
ノルウェーのテレビプロデューサー、トーマス・ヘルムは、意外なアイデアの番組で次々と高視聴率を取って話題になりました。最初の番組は、鉄道の映像をずっと流し続けるドキュメンタリー作品でした。
実際に鉄道を利用している人たちには、「乗っていることそれ自体を満喫できていて楽しい」人たちもいれば、「とにかく早く目的地に着きたい」人たちもいると思います。鉄道の番組を観ていて楽しいかどうかも、たぶん、そういうところで決まるのではないかと思います。
ノルウェーで、鉄道の映像を流し続ける番組が高視聴率を取ったということは、「乗っていることそれ自体が楽しく、その時間を満喫できている」人たちがたくさんいる証拠だと思います。
一生懸命忙しく働いて経済を強くしていくことも重要ですが、人生という旅の中で毎日を満喫することも大事だと思います。このような「スローテレビ」も、これからどんどん流行るのではないかと思います。