付き合ったら痛い目をみる「メンヘラ女子」の見抜き方二村ヒトシ×川崎貴子@新宿・ゴールデン街(第3回)

2015年07月30日(木) 二村 ヒトシ,川崎 貴子
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編集者M 「私なんてどうせ」と言う。「どうせ」のあとには、「かわいくないし」「性格悪いし」「デブだし」などの言葉が入ります。これって、自分でそう言っておきながら、「そんなことないよ」って言わせたいんですよね。この釣餌に食いついて、望み通りの言葉を言ってあげるとセックスできたりします。でも、1回言ってあげると、毎回言ってあげなきゃいけなくなる。そして、言わないとブチ切れるというパターンに陥るんです。

川崎 それは面倒くさい……。さすがメンヘラほいほい、臨場感あふれる具体例の数々!

編集者M 最後は、こういう言い方が適切かどうかわからないんですけど、受動的だけどセックスが大好きな人。

二村 あ……!!!

川崎 二村さんが久しぶりにソウルフルな反応を…(笑)。

二村 Mくん、いままで関係があった、Mくんを苦しめた女性たちとのセックスって、わりと良かったんじゃない?

編集者M ぼくはそんなにたくさんの人とはしてないですけど、一番気持ちよかったセックスをした相手は、顔に噛み付いた浮気相手です。

二村 それはなぜ?

編集者M うーん、ひとつは彼女自身がめちゃくちゃ楽しんでるな、と思いました。もう感じ方がすごいのなんの。純粋に体の相性なのかなと思っていたんですが……。あ、それと受け身なんですけど、「これはやんなきゃ」って女の子側が考えてる基準が高いですよね。

二村 快楽主義なのか、努力家なのか……。

編集者M これくらい前戯をしてもらったら、自分もこれくらいするべきだみたいなのが、その子のなかに強くある感じがします。それでがんばってくれるから、フェラも気持ちいいんです。前戯のときは、「これくらいしないと嫌われる」なんていう強迫観念かもしれませんが。

二村 知り合いで、メンヘラ男女のセックスを定義した人がいるんです。彼ら彼女らのセックスがなぜエロいかというと、宇宙とセックスしてるからだと。

川崎 相手とじゃないんですね。

二村 心の中の宇宙、自分の世界ってことですよね。だから、自分の中にルールがあるし、没頭するからめちゃくちゃ感じる。目の前の人じゃなくて、自分の中の物語とセックスしてるということなんです。

編集者M まあ、その顔に噛み付いた人は、その後、勤める会社でトラブルを起こしてクビになったそうですが……。

川崎 そうですか……。でも、本当に問題なのは、Mくん、あなたのほうですね。

 

(→次回はこちら
 

二村ヒトシ(にむら・ひとし)
1964年、六本木生まれ。慶應義塾大学文学部中退。アダルトビデオ監督。女性側の欲望・男性の性感・同性愛や異性装をテーマに「痴女」「レズ」「男の娘」などのジャンルで革新的な作品を発売。2つのAVレーベルを主宰するほか、ソフト・オン・デマンドの若手監督エロ教育顧問も務める。著書に『すべてはモテるためである』『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』(イースト・プレス)、共著に『オトコのカラダはキモチいい』(KADOKAWA)、対談集『淑女のはらわた』(洋泉社)。
川崎貴子(かわさき・たかこ)
1997年に人材コンサルティング会社(株)ジョヤンテを設立。経営者歴18年。これまでに相談にのってきた女性は1万人以上という、女性マネジメントのプロ。女性誌での連載、執筆多数。著書に『上司の頭はまる見え。』(サンマーク出版)。プライベートではベンチャー経営者と結婚するも離婚。8歳年下のダンサーと2008年に再婚。2人の娘を持つワーキングマザーでもある。近著にブログ「酒と泪と女と女」を書籍化した『愛は技術』(ベストセラーズ)。 

 

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