八木拓郎
2015年8月28日13時01分
特殊詐欺に関与したとして、警察が1~6月(上半期)に逮捕・書類送検した14歳以上の少年は、上半期としては過去最多の183人(暫定値)に上った。警察庁が27日、発表した。統計を取り始めた2012年の同期の約2・8倍で、前年同期と比べ19人増えた。
役割別では被害者から現金を受け取る「受け子」が141人と最多で、仲間を募る「リクルーター」(14人)、「受け子・現金を引き出す『出し子』の見張り」(13人)、「現金の回収・運搬」(5人)などが続いた。無職が過半数で、高校生が30人超、中学生もいた。
特殊詐欺を含め、刑法犯として警察が上半期に逮捕・書類送検した少年は1万9409人。通年で戦後最少だった昨年同期を3601人(15・6%)下回り、13年連続で減った。
また、いじめが絡む事件では、警察が上半期に摘発・補導した小中高生は180人と、前年同期比で79人減った。内訳は中学生113人、高校生42人、小学生25人で、罪種別では傷害64人、暴行42人、暴力行為24人、恐喝17人の順だった。(八木拓郎)
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朝日新聞社会部
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