【西武】牧田、先発復帰即6回0封6勝!守護神1か月経験生かした

2015年8月28日6時0分  スポーツ報知
  • 先発した牧田は、6回を無失点に抑える好投

 ◆日本ハム0―6西武(27日・札幌ドーム)

 繰り返されるハイタッチに牧田は表情を緩めた。3点リードの6回無死一、二塁。中田、近藤、レアードの中軸をいずれも凡フライに仕留め粘りきった。「一球一球集中した結果。少し甘めでも押し込めていた」。初回以外、毎回走者を許しながら6回6安打無失点。約1か月ぶりの先発復帰で6勝目を挙げた。

 1か月務めた守護神の経験が生きた。「抑えをやって今日はペース配分を考えず初回からどんどん飛ばしていこうと思った」とクローザー仕様で腕を振った。普段、120キロ台後半の直球がこの日は今季最速の134キロをマーク。「大谷君の投げた翌日で少し(スピード)ガンが増しているのかな?」と苦笑いも、球威は確かにあった。

 先月30日のロッテ戦(QVC)の練習前。田辺監督、袴田ヘッド、横田投手コーチがそろう監督室に呼ばれた。「お前しかいない。頼む」と守護神転向を告げられた。先発のプライド、抑えの高橋朋の気持ちを考え「自分でいいのか」と、自問自答していた感情が一気に消えた。「そこまで言ってもらえたらやるしかない」。8試合で3セーブ。意気に感じてチームを救った。

 連敗を2で止め4位ロッテと1ゲーム差に広げた指揮官は「負担をかけている中で辛抱強く頑張ってくれている」と、離脱した岸の代役で務めた開幕投手に始まり、先発、抑えと獅子奮迅の男に最敬礼。「一球の重み。一球にどう魂を込めるか」。牧田は再発見したスピリットでさらにたくましくなった。

(岸 慎也)

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